本誌でも活躍中のスタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前？」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい？」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある！」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。

同じような体型、体重…でも「見た目スッキリ」の秘密って？

みなさん、年末年始はいかがお過ごしでしたか。おいしいものやお酒を飲んで、楽しく過ごしたよ〜って方も多いのではないでしょうか。幸せな時間ですが、そのあとに残るのは「思い出」だけではありません。そう、そこには「増えすぎてしまった体重」も…！　今回はそんな今の時期に気になる「体型カバー」をテーマに考えてみます。

●お正月は体重が増えがちだけど…

こういうことありませんか？　同じぐらいの体重、体型で、「一緒〜！」って安心していた友達を引きで見たら、なんかちゃんとおしゃれに着やせしている…！　みたいな（笑）。正直、羨ましいですよね。こんなテクニックなら今すぐ身につけたい！

 

●気をつけるのは2つだけ！「真冬の着やせ」のためのポイント

ポイント1　色のコントラストでIラインを作る！

出ました、「Iライン」！　これは有名ですよね。でも、ちゃんと毎日意識してやっているよって方は、実はそんなにいらっしゃらないのではないでしょうか。でも、アウターをはおる今こそ使いたいテクニック。

 

具体的には、体の真ん中にアルファベットの「I」を作るイメージで、アウターとインナーの配色を決めます。例えばコートが濃い色なら、インナーは上下とも淡い色を、コートが薄い色なら上下ともに濃い色を選ぶ、という調子。ポイントは、トップスとボトムをワントーンで仕上げる、ということです。簡単に思えますけど、結構バラバラになっている方が多いんです。例えば、上が黒のニット、下がベージュのパンツ、アウターが白、というコーディネートだと、この場合はブブーッ（笑）！

もちろんコーディネートとしては正しいのですが、「着やせ」を狙うのだとしたら、「パンツの色をベージュから濃い茶色やネイビーなどに変えて」、「上下をダークカラーで統一する」のが正解。そうすれば、遠目から見たときにかなりすらりとした印象に。

 

ポイント2　縦ラインを強調するアイテムや柄を使う

もう1つは、「ストライプ柄」などの柄や、「プリーツ素材」みたいにわかりやすく縦ラインを強調してくれるアイテムを使うこと。これをポイント1と「合わせ技」として使うのがグッド！　この2つのテクニックを使うことで、かなりすらっとした印象に見せられます。

 

●アラフォー世代の「着やせ」正解コーデ

左は、インナーを濃い色にしたスタイル。ニットキャップなどをかぶると、髪の毛のボリュームを抑えて、目線も上がるので、よりバランスよく見えます。右は、プリーツスカートを使ったスタイル。以前お伝えしたストールを巻くのも、目線をあげるテクニックとして有効です！

 

●重ね着の季節こそ、着やせを意識して！

私が実際に着てみた感じはこちらです！　インナーを白の上下でワントーンにし、黒のアウターで引き締めています。実はかなりレイヤードしているのですが、意外とすっきり見えるのではないでしょうか。スカートは縦ラインを強調するリブ生地。小さなことですが、アウターを脱いだときはこういうディテールが効いてくるんです！　さらに、首元にはネックレを重ねてつけています。これも目線を上げるための「ポイントづくり」。小さいのですが、意外とこれも効果をあげていると思いませんか？

ということで、みなさんも「真冬のスッキリ見せ」に少しでも役立てばうれしいです。