もしかして自分の親は“毒親”では…？　そんな違和感を抱えながら生きていく人も少なくありません。 ここでは、ESSE読者（30代女性）の実際の体験を漫画でお送りします。 インタビューと漫画は、コラムニストのおおしまりえさんです。

【読者体験漫画】私の母は毒親。離れてからも感じる異常【後編3／3】

（前回までのあらすじ）
幼少期から高校生まで母から厳しくされてきたAさん。成長とともに反抗を覚えるも、いよいよ暴力にまで発展。命の危険性すら感じたことから、家を出ることを決意しました。

●孫にまで同じように厳しくする母

母親から逃げなくちゃ…。そんな思いから大学受験までがんばりぬき、ついに私は家を出ることに。その後結婚と出産をへて、私も親となりました。
母親との関係はまだ続いていましたが、孫ができたことで、より母の異常さに気づくことになるのです。

息子に接する母親の態度は、私の幼少に受けたものとまったく同じだったのです。

どうやら母は「育児」「教育」というモードになると、何かのスイッチが入るようで、孫にも厳しい態度で接するようになったのです。

●息子のみならず夫にまで…。いよいよ決別へ

 

息子のみならず夫にまであからさまな態度。息子や夫は祖母からの態度に情緒不安定になる始末。これではダメだと思い、私は父親に母親との“離別”を告げることにしました。

 

父親も分かっていたのでしょう。私の気持ちを了承し、現在は1か月に1回ほど、父親のみで息子に会いに来るという交流スタイルに落ち着いています。

私はというと、息子に対して「同じ思いをして欲しくない」とは思うものの、つい厳しく接してしまいそうになる自分がいます。毎回気をつけ、なるべく褒めてのびのび育てようと、今もがんばっている最中です。
＜完＞