「本物の句が来た！」３時のヒロイン・福田に夏井先生が番組史上最大級の賛辞

2022年1月7日 17時30分

１月６日放送の「プレバト！！」俳句査定は、３時のヒロイン・福田麻貴が「冬天よ母を泣かせて来る街か」で才能アリ１位を獲得。夏井いつき先生は「決して温かくない都会で何一つうまくいかないと読み手の心に一気になだれ込んでくる」と解説し、「久しぶりに本物の句が来た！」「昨年内だったら来週（１/１３）の冬のタイトル戦に間違いなく出場」「素晴らしい！」とお褒めの言葉が止まらず。番組が始まって以来の最大級の賛辞を贈られた福田は「うれしー！めちゃくちゃ、うれしいです！」と満面の笑みを浮かべていた。

「ただ者じゃないね！」梅沢富美男もべた褒め"母を泣かせて"句
今回は「カーテンを開けた瞬間」をお題に、ランキング戦に大久保佳代子、筧利夫、NMB48・渋谷凪咲、３時のヒロイン・福田麻貴が参戦。まず、筧が"凡人３位"、続いて渋谷が"才能ナシ最下位"に沈み、最後は大久保と福田の一騎打ちに。

＜才能アリ１位＞
冬天よ母を泣かせて来る街か
　　　３時のヒロイン福田麻貴

「芸人になるために、母を大阪に置いて上京したのですが、生活が厳しくて。深夜にネタ見せして、朝までネットカフェで仮眠して。母を置いてまで目指す夢なのかなって、ふと寂しくなった」

査定を見守っていた永世名人の梅沢富美男は「ただ者じゃないね！ "よ"から始まって"か"で終わる俳句なんて、その辺の人が作れる俳句じゃない！素晴らしい俳句ですよ！」と褒めちぎると、俳人・夏井いつき先生も「久しぶりに本物の句が来たな！」と大絶賛。

「"冬天や"と詠嘆してもいいのですが、"よ"と詠嘆して呼び掛け、"母を泣かせて来る街か"。最後の"か"には自嘲もあるし、ため息もある。"町"ではなく"街"で都会であるとも分かる。決して温かくない都会で何一つうまくいかないと、読み手の心に一気になだれ込んでくる」と解説。さらに「直しはもちろんいらないし、昨年内だったら来週の冬麗戦には間違いなく出場してもらいたかったレベルです。素晴らしい！」と最大級の賛辞で褒め称えると、福田は「うれしー！めちゃくちゃ、うれしいです！」と満面の笑みを浮かべていた。

梅沢富美男が句集出版まで残り９句、「この俳句が１億円！」「バンクシー富美男」と大はしゃぎ

特待生昇格試験に名人初段の森口瑤子、７段のKis-My-Ft2・横尾渉、「富美男のお手本」で俳句集出版を目指す永世名人の梅沢富美男が登場。森口は「昨夜よりも痩せたる母や日向ぼこ」、横尾は「凍空の窓をゴンドラ紅茶の香」で惜しくも"現状維持"。一方、梅沢は「シュレッダーに掛かってお金になるのはバンクシーか梅沢富美男だけ。いつの間にか何億円もする俳句になりますよ！」と新年早々とんでもない大口を叩いて、自信作を披露した。

＜掲載決定　残り９句＞
縫い初めの楽屋朝日は母にさす
　　　梅沢富美男

「うちのお袋が生きていた時は僕の女形の衣装を全部縫ってくれた。お客様からお着物の生地をいただくと、母親がターっと縫って、明日には間に合うんです。その時に朝日がサッと母親にかかっていて、ありがたいと思った句です」

森口は「お母様への愛と感謝が感じられる」、横尾も「他の人には見えないお母様の優しさ。それを俳句にした梅沢さんの優しさ」と胸を打つ句を絶賛。夏井先生も文句なしの"掲載決定"を告げた。

先生は「新年の季語"縫い初め"のオリジナリティー、リアリティーがしっかりあります。"楽屋"で縫い初めをしているということは舞台の衣装を縫っている。しかも、"朝日"が出てくるから、夜なべの徹夜仕事だったのかもしれない。"は"の強調も良いですね」と解説し、「映像しか書いていないのですが、母への気持ちがこの奥にちゃんと詰まっている」「お母さんに堂々と差し上げてもよい佳句（優れた俳句）だと思います。素晴らしい！」と太鼓判を押した。

梅沢はドヤ顔で「この俳句が１億円ですよ！」とはしゃぎまくり、MCの浜田雅功はイラついた顔で「ん？」。さらに、調子に乗った梅沢が「バンクシー富美男」を自称し始めると、浜田は「ええ句作って、（夏井先生に）ええこと言われて、何を言ってんの！？」と一喝していた。