犯罪を犯した人が過ちを繰り返さないよう再犯防止に向け、受刑者の現状や実施されている支援などに理解を深めてもらおうと１８日、栃木県庁でパネル展示が行われました。

この展示は栃木県と更生保護団体などが主催して去年から開いているもので今回が３回目です。

県内の刑法犯の認知件数は減少傾向にあるものの検挙された人のおよそ半数は再犯です。

こうした状況を受けて県では、去年「再犯防止推進計画」を策定し関係機関と協力して更生を目指す人を受け入れ、支える地域づくりを進めています。

出所後の就職が難しいと生活が不安定になり再犯のリスクが高まるといいます。

また、更生を目指す人のなかには高齢や障がいなどの理由で福祉の支援が必要な人もいますが、支援団体によりますと新型コロナウイルスの影響で本当に必要とするサービスを知るための面談の機会を確保することが難しいケースもあるということです。

会場には県内外の刑務所で作られた革製品や木工の小物の販売も行われ、訪れた人たちは社会復帰を目指して作られた製品を手に取ったりと、矯正施設の現状に理解を深めていました。