小山、栃木、佐野、足利の県南の４市が対象に適用されている栃木県版まん延防止措置が１４日の期限で解除されることになり、１５日からは県内すべての市と町の飲食店で通常営業が可能となります。

２カ月以上、時短要請や酒類提供の制限に応じてきた栃木市の飲食店を取材しました。

栃木市のレストラン、肉のふきあげです。

とちぎ和牛など県産の食材にこだわった料理を提供する店としてコロナ禍以前は接待や宴会などの利用客でにぎわっていましたが、緊急事態宣言やまん延防止措置で売り上げは半分にまで落ち込みました。

感染拡大の第５波による時短要請や酒類の提供の制限は２カ月以上におよび、１５日からようやく通常営業ができることに従業員らは胸をなでおろしました。

客に安心して食事を楽しんでもらいたいと、店では感染防止対策を県が認証して公表する「とちまる安心認証」を６月に取得し、休業はせずに営業を続けてきました。

店はできる限りの対策をするため、従業員全員がすでに２度のワクチン接種を済ませていることに加え、定期的に抗原検査を行っています。

感染防止と社会経済活動の両立を目指して飲食店や観光需要を喚起する支援事業が再開されることになり、支配人は感染状況を注視しながら徐々に地域の元気を取り戻したいと話します。