栃木県は１２日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、県南の４市に適用されている県版まん延防止措置を１４日の期限で解除することを決めました。

これで飲食店などの営業時間の短縮要請や酒類提供の制限は県内全域でなくなり、合わせて第二弾となる県民対象の旅行割引キャンペーンを実施します。

県内の感染状況は警戒度を判断する７つの指標のすべてが５段階中下から２番目のステージ２以下の範囲となっていることから、県は警戒度をステージ３からステージ２の「感染注意」に引き下げ、足利、栃木、佐野、小山の県南の４市へ適用している県版まん延防止措置を１４日の期限で解除することを決めました

これにより飲食店などへの時短要請や酒類提供の制限が県内全域でなくなります。

県民や事業者への基本的な感染防止対策の要請は継続し、１５日から３０日までをステージ２の期間とします。

そして、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため、県民を対象とした県内旅行の割引事業「県民一家族一旅行」の第二弾を１６日から１２月いっぱい実施します。

日帰りを含めた旅行代金の金額に応じて最大５千円を割引き、最大２千円の地域限定クーポンを配布します。

旅行会社での予約は１６日から、宿泊予約サイトからの予約は２２日から始めます。

また、飲食店などの需要回復のため１冊１万円で１万２千円分の食事ができる「ＧｏＴｏイートキャンペーン」の食事券を販売します。

販売と利用期間は１１月１０日頃から１２月１５日までを予定していて、県は今後、国に対して期間の延長を求めるとしています。

この一方で地域限定クーポンの対象やＧｏＴｏイートの新規対象となるのに必要な飲食店の感染対策を県が認証し、その店舗を公表する制度「とちまる安心認証」の取得状況は１１日時点で全体の２割にあたる２７８６店に留まっています。

そのため県は店舗には制度の取得、利用者には認証店を利用するよう呼びかけています。