「緊縛はコミュニケーションのひとつ」緊縛師・芙羽忍に聞く魅惑の世界

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前代未聞の"緊縛"トークバラエティ誕生! 動画配信サービスParaviでは、 夏キャンペーン企画としてオリジナル番組「真夏の夜の来世ちゃん〜甘くて危険な『緊縛男子』の世界〜」を配信中。

緊縛されたイケメン=緊縛男子たちのフェティシズムあふれる写真集「緊縛男子」シリーズを手掛け、ドラマ「来世はちゃんとします」シリーズの緊縛シーンも担当する緊縛師・芙羽忍が、「来世ちゃん」で女装男子・栗山凪を演じるゆうたろうを緊縛。番組ナビゲーターのファーストサマーウイカとともに、緊縛しながら・されながらトークを繰り広げる。


「テレ東プラス」では、芙羽さんをインタビュー。「緊縛男子」の楽しみ方から、緊縛に目覚めたきっかけや魅力など、奥深い"緊縛"の世界についてうかがいました。

「緊縛男子」どう楽しむかはその人次第


――「真夏の夜の来世ちゃん〜甘くて危険な『緊縛男子』の世界」では、モデル・俳優として活躍されているゆうたろうさんを緊縛されていましたが、いかがでしたか?

「縛っているときは客観視できないので画面越しで見て初めて分かるのですが、ゆうたろうさんは画面に映した瞬間に"完全なる絵"でしたね。あまり人のことを美しいと思ったことはないのですが、1枚の絵としてとても美しいと思いました」


――ゆうたろうさんは「実は昔から吊られたかった」と興味津々でしたが、写真集「緊縛男子」シリーズや、芙羽さんが開催されている緊縛講習会に参加される方も縛られることにノリノリの方が多いのですか?

「どちらかというと、ノリノリで『お任せで』という方が多いです。写真集の『緊縛男子』に関しては、ご本人がノリノリだと作品作りのジャマになります。キメ顔をされたりするのは、ちょっと(笑)。縛られることで内から出てくる表情を捉えたいので」

――こうした番組になることからも、昔は秘められた世界という印象が強かった緊縛が、段々カジュアルになってきているように感じます。

「その傾向はどんどん広がっていると思います。2015年に『緊縛男子』を出したあたりから私もメディアへの露出が増えてきました。『緊縛男子』が18禁ではなく全年齢対象の写真集だったことも、初の試みだったんですよ」


――18禁ではないというところからも、緊縛=エロというイメージから変わってきているんですね。「緊縛男子」を楽しむポイントは?

「"エロさ"というものは、例えば(目の前にあったペットボトルを指して)これを見てエロいと感じる人もいたり、人それぞれですよね。『緊縛男子』に関しては、"どうして縛られているのか?"など、その奥や隙間にあるストーリーを想像して感じてもらえたらと思っています。

AVなどは『これがエロいんだ!』という提示に近い。でも私が目指すのは、『こういうおつまみありますけど。あなたのお好きなお酒は?』という提案。どう楽しんでもらうかは、その人次第だと思っています」

緊縛はコミュニケーションのひとつ



――芙羽さんが"緊縛"に目覚めたきっかけは?

「元々SMの女王様をやっていて、ボスから『縛れないと恥ずかしいよ』と言われてイヤイヤ習い始めたのがきっかけです。それまで"緊縛"とは、叩いたり虐めたりするために縛る、単なる道具としか見ていなかったので面倒臭いものだと思っていて。でも、講習を受けて最初の3時間で世界が変わりました。先生が縄を手のように使う方で、まるで魔法を見ているようで、私も"魔法の仕組みを知りたい"と思ったんです。

SMプレイと"緊縛"は別で。"縄"は私の手の延長で、"縛る"ということは抱きしめる感覚に近い。『縛られると痛くない?』と、よく聞かれますが、痛くするのもしないのも私次第。縄を通して、相手の体温、呼吸、汗の感じなどを読み取って、相手もいい方向に持っていくのが"緊縛"なんです。不自由になることで自由になることってあると思います。私にとって"緊縛"はコミュニケーションのひとつですね」

――"縛る"ことで逆に解放される、と。

「人は寝ているときさえも体に力が入っているそうですが、吊されるとどこにも力を入れることができない。物理的にすべてを開放するしかない状態になりますから。日常生活ではありえないフワフワした感じになるんですよ。

私はスピリチュアルな方向へは持っていきたくはないのですが、『縄がほどかれていくときが一番切ない』と言う人も多く、縄が全てなくなったときに泣き出す人もいます。寂しい、うれしい、悲しいなど複雑な感情が入り交じるようです」

――体だけでなく心も解放されるんですね。こういう方には緊縛を試してみて欲しいという、向いている人はいるのですか?

「ストレスを抱えている人ですかね。私の"緊縛"の場合は整体に近いところがあるのでスッキリする(笑)。

縛る側は、着付けなどが好きな人、反復練習が苦手じゃない人は向いています。体を痛めてしまうことがないよう、相手の骨格や筋肉のつき方なども考慮しなければいけないですし。意外とキチンとしていないとSはできないんです。Sは相手を喜ばせながらも自分の喜びも見つけなければならない。例えば、『踏んでください』と言われて、『では踏んでやろう』は変だし、踏まないというのも相手を喜ばせていない。どうやったら面白い踏み方をして相手と自分を喜ばせられるか、斜め上をいく考え方を常に持たないと難しいですね」

――緊縛する側は、技術とともに探求心や想像力も必要なんですね。そもそもSMの女王様をはじめたのは、どんな思いから?

「虐めたいというより、若い頃から"人とは愛情の吐き出し方が違うのかも"と感じていた中でSMの世界を知っていきました。最初は、良くも悪くも誰かのトラウマになりたかったんですよ。手を替え品を替え考えていった先に女王様があったというか。かわいがっている風で、間に差し込んでいくのがいいなって(笑)」

――誰かのトラウマになりたいという思いはどこから生まれたのですか?

「私の性癖の目覚めは、アニメーション映画『AKIRA』なんです。子供のときに見て、最初はカオリが押しつぶされて死ぬところで見ていられなくなる。でも、"気持ち悪い""イヤだ"という思いをお腹に抱えつつ目が離せなくなり、何度も何度も繰り返し見て......嫌いなモノが嫌いなままだけど好きになる。人の心ってこんな風に動くんだ、と不思議に感じました。

それは今も同じで。例えば、サメが怖いのですが、その恐怖を乗り越えようといろいろ調べているうちに、めちゃくちゃ詳しくなって好きになって。芋虫や蛾も同じで、"気持ち悪い"という思いを抱えつつ興味を持って好きになっていったんですよ。SMも近い気がします。SMクラブに来る人は怖いと思いつつも興味を持って一歩を踏み出して来ているわけですから。誰かのトラウマになりたい私にとっては、最高の"狩り場"ですよね(笑)」

――ドラマParavi「来世はちゃんとします」「来世はちゃんとします2」では、主人公の桃江(内田理央)がSっ気のあるセフレAくん(塩野瑛久)に緊縛されたままオムライスを食べたり、ジャングルジムに緊縛されたり、緊縛シーンも大きな話題になっています。

「ドラマでは、プロではなく、カップルのするような雰囲気で縛っています。好きな人とのコミュニケーションツールとして、縄を使ってみるのも面白いと思います。性のカタチはいろいろですから」

【プロフィール】
芙羽忍(ふわ・しのぶ)
広島県出身。SMプレイでは無い、縄だけの責めや癒しや美の世界に魅了され、緊縛師に。ホラーをテーマにした緊縛パフォーマンスを得意とし、美とエロスと狂気の融合に情熱を注いでいる。フェティシズムを刺激する写真集「緊縛男子」「緊縛男子2」(一迅社刊)も話題に。都内で緊縛講習会を定期的に開催する他、男子禁制の女子縄会なども主催。M女性の為のSM店Lotusのオーナーでもある。

オフィシャルサイト
Twitter:@fuwa_shinobu
Instagram:@fuwa.shinobu

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Paraviならではのオリジナルスピンオフ作品も大放出!「真夏の夜の○○」を共通テーマに、人気番組のスピンオフ企画を制作し、独占配信する! Paraviだからこそ見ることができる、珠玉のスピンオフ作品が続々登場する予定だ。


【配信情報】
タイトル:「真夏の夜の来世ちゃん 〜甘くて危険な『緊縛男子』の世界〜」
出演:ナビゲーター・ファーストサマーウイカ
緊縛師・芙羽忍
緊縛男子・ゆうたろう

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Paraviでは、ドラマParavi「来世ではちゃんとします」「来世ではちゃんとします2」も配信中!
テレビ東京では、毎週水曜深夜0時40分よりドラマParavi「来世ではちゃんとします2」放送中。