「女性ひとりでも生きていける時代。自分の介護が必要になる頃には、ロボットも進化していると思う」。キャリコネニュースが報じた女性のこんな声が、ガールズちゃんねるで取り上げられ、話題になった。

8月4日に立ったガールズちゃんねるのトピックには、8000以上のコメントが入る反響ぶりだ。(文:okei)

「独身最高よ。誰にも邪魔されず金も時間も自由自在」

トピックでは、まず「あえて結婚しない」に共感する声が複数あがった。

「独身最高よ。誰にも邪魔されず金も時間も自由自在」
「同じ年齢と年収くらいだけど、年金なくなってもいいように資産形成してるし、ロボ進化論はわかる」
ロボットじゃなくても、お金があればいい施設に入る準備もできる」

など、お金さえあれば「わざわざ窮屈な結婚をしなくてもいい」という考えが目立つ。

中には、「なにが不利益なのだろうか?結婚も幸せよ」と疑問を投げかける声もあったが、これには、「性別役割分業によって、妻や母親としての役割を半ば強制されるからじゃん?」という回答が付いた。

回答した人は

「そりゃ700万も稼げてる女だったら、その仕事捨ててまで妻や母親になりたくないって思っても何ら不思議じゃないよ。仕事は辞めないにしろ、旦那が相当協力的じゃないと、高確率でキャリアダウンになるし」

結婚後の女性がキャリア形成を続けることの難しさも指摘している。結婚経験者からは、「うっかり結婚してしまって後悔してる。1人最高だった」「私は一度結婚を味わってやっぱり独身最高と思って独身に戻った」などの実感を語る声も入っている。

国税庁の統計(2019年)によれば、女性の平均年収は30代後半で313万円だが、記事の女性たちは倍くらい、またはそれ以上稼いでいる。なんなら男性の平均(30代後半で529万円)よりも高いくらいだ。女性も、経済的に自立していれば、「あえて結婚しない」選択をしやすくなる。国税庁の調べだと、1年間を通じて勤務した人の平均給与は男性で540 万円、女性で296万円だった(平均年齢46.7歳・平均勤続年数12.4年)。冒頭の発言をした女性は、広島県在住の40代で、サービス業・正社員、年収600万円と編集部のアンケートに答えている。

「早くロボットが介護するようになってほしい」という声も

他方、老後の介護問題については「ロボットにオムツ変えてもらうの…?」など、「ロボット頼みの介護」に対するツッコミも散見された。

「あってほしいけど、介護ロボは無いと思う…。入浴や身体の向きを変える手助けする機械導入くらいじゃないかな」
結婚しないことはいいけど、出来るか分からないロボに期待はしない方がいいと思うぞ」

ただ、「(オムツ換えは)人間より恥ずかしくなくていいじゃん。私は早くロボットが介護するようになってほしいな」という期待の声もあり、これには1500以上のプラス評価がついていた。

ところで、実はこの「介護ロボット」、国が開発を支援していたりする。背景には介護職の人手不足があり、厚生労働省は介護施設への導入や開発者への実用化支援策を打ち出している。介助する人のパワーアシスト装置や、高齢者とコミュニケーションをとるロボットなど、すでにさまざまな形態のロボが生み出されているようだ。未婚既婚に関わらず、私たちもいずれ、こうしたロボットのお世話になるのかも。