和紙の名産地である那須烏山市で高校3年生が来年の春に受け取る卒業証書を手作りしました。

和紙作りは栃木県内の県立学校の9割以上の卒業証書の製作を請け負っている那須烏山市の福田製紙所の工房、和紙の里で行われました。

14日は烏山高校の3年生が地域の伝統文化への理解を深めてもらう地域学習、烏山学の一環で和紙作りに挑戦しました。

県の伝統工芸士でもある代表の福田博子さんらから説明を受けながら紙の材料となる楮(こうぞ)などが入った水槽からすき桁(けた)と呼ばれる専用の道具を使って原料をすくい上げ紙の形をつくりあげていきます。

卒業証書は明かりに照らすと学校の校章が透けて見えるデザインで、2枚分の材料をすいて重ねることで完成します。

和紙をすく作業は繊細でやり直しがきかないということもあり、生徒たちは福田さんらから手ほどきを受けながら緊張した面持ちで作業に臨んでいました。