政府は、東京都に対して12日から8月22日まで4度目となる新型コロナウイルスの緊急事態を宣言します。

東京など首都圏からの客が大半を占める観光地の宿泊施設、飲食店からは悲痛な声が聞こえます。

宿泊客のほとんどが首都圏からの観光客で占める日光市本町の宿泊施設「風和里(ふわり)」はコロナ前と比べると上半期の宿泊客はおよそ3割にとどまっています。

また、修学旅行や林間学校の宿泊施設として7月以降、首都圏の小・中学校からおよそ65件の予約が入っていましたが、東京都の緊急事態宣言を受けて全てキャンセルになりました。

この時期、児童・生徒の声があふれていた館内は今はひっそりと静まり返っていました。

一方で栃木県が経済対策として行う予定だった第2弾の「県民一家族一旅行」は宇都宮市の感染拡大やクラスターの発生などを受け実施が見送りになったため、頼みの綱だった県内からの宿泊客も望めなくなり苦しい状況に追い打ちをかけました。