自ら玄関ベルを鳴らして帰宅を知らせた犬(画像は『WYFF News 4 2021年6月29日付「WATCH: Upstate dog rings doorbell 10 hours after being spooked by fireworks, running away」』のスクリーンショット)

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6月26日に花火の音に驚いて逃げ出してしまった犬が、しばらくしてから家の玄関ベルを鳴らして帰宅したというニュースがアメリカより届いた。お手やふせなどを学ぶ犬は賢い動物であるが、この犬の飼い主は一度も自分たちが玄関ベルを鳴らしていた姿を見せたことは無いと明かしている。この賢い犬の行動に感嘆の声があがりつつも、「呑み屋で鍵を失くしたのかな?」など笑いの声が寄せられた。『Fox News』などが伝えた。

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米サウスカロライナ州グリーンビル在住のメアリー・リン・ウィテカーさん(Mary Lynn Whitacre、23)と夫のライアン・ワシックさん(Ryan Washick)は今年5月に結婚し、ちょうど1か月前に引っ越してきたばかりだった。

そして6月26日のこと、隣家の住民が花火を打ち上げ始めたそうで、メアリーさんは「飼い犬たちが花火の音に驚いているかも」と心配して庭に確認しに行った。

すると庭にいた数匹の飼い犬のうち、“ラジャ(Rajah)”が花火の音に驚き、フェンスを飛び越えて逃げ出してしまったことが判明した。

メアリーさんはライアンさんと共に車に乗って市内を探し回ったが、ラジャはなかなか見つからなかった。ライアンさんの兄弟も捜索を手伝ったが、深夜0時を回って全員が一度帰宅することとなった。自宅に戻ったメアリーさんは、Facebookにラジャの写真を載せて迷子犬を知らせる投稿も作成したという。

ラジャが見つからず失意のどん底にいたメアリーさんたちだったが、午前3時になって玄関ベルの音が鳴り響いた。玄関ベルにはカメラが設置されており、鳴らした人の姿を室内から確認できるようになっている。「こんな真夜中にいったい誰?」と思いながら映像を確認してみると、なんとそこにはカメラに鼻を擦りつけるラジャの姿があったのだ。

花火の音に驚いて無我夢中で逃げだしてしまったラジャは、引っ越してまだ1か月しか経っていない地で自宅を探し出し、さらに家に入れないと分かると「家に入れて〜」と言わんばかりにベルを押してメアリーさんたちに帰宅を知らせたのだった。

メアリーさんは「カメラに映るラジャを見た時は、可笑しくて笑いが止まりませんでしたよ。ラジャは玄関の方へ出ないので玄関ベルを使っているところを見たことは無いはずなんです。どうやって使い方を知ったのか本当に不思議ですね」と驚きながらもラジャの帰宅を喜んだ。

このニュースを見た人からは、「これは賢い犬だ」「街に飲みに出かけていて、家の鍵を失くしたのかも」「お酒を飲んで朝帰りする若者と一緒じゃないか」「犬は最も賢いと同時にトラブルメーカーでもあるよね」「“DOG(犬)”を反対から読むと“GOD(神)”になるからね」と驚きやジョークを飛ばすコメントが集まっている。

ちなみに帰ってきたラジャの体には複数の棘が付いていたり、体が泥だらけだったそうで、メアリーさんは「ラジャは楽しい時間を過ごしていたみたいですね。帰ってくると自分がトラブルを起こしていたことを理解したようで落ち込んでいましたが、私たちはただラジャが無事に帰ってきてくれて本当に嬉しいです」とコメントしている。

画像は『WYFF News 4 2021年6月29日付「WATCH: Upstate dog rings doorbell 10 hours after being spooked by fireworks, running away」(Ryan Washick)』『Mary Lynn Whitacre 2021年6月28日付Facebook「UPDATE: she’s safe at home now.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)