《夫、門倉 健が昨夜、無事、自宅に戻りましたことを謹んでご報告申し上げます。皆様にはこれまでご心配をおかけし、大変申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます》

 元中日コーチ・門倉健氏(47)が失踪から3週間、ついに “発見” された。

「門倉氏が中日の二軍練習を無断欠席したのは5月15日でした。それ以降、公の場に姿を見せていません。一方で、週刊誌やスポーツ紙で『神奈川県内に潜伏していた』『球団関係者に安否の連絡があった』という報道が続々と出始めたんです」(中日担当記者)

 門倉氏の失踪後、妻の民江さんのテレビでの呼びかけ、「借金&愛人疑惑」、「横浜の公園で野宿説」と目まぐるしい展開を見せていたこの “事件”。

 ある球界関係者はこう話す。

「私も人づてに、門倉が野宿していたのは横浜市内の自宅近くだと聞きました。野宿というのに驚きはなかったですね。何度か彼は家出をしていて、『外で寝るノウハウを持っているんだ』と笑い話程度に聞いたことがあったんです」

 しかし、全国紙の横浜支局記者も「神奈川県警からも門倉氏が発見、確保されたという発表はありませんでした」と言う。

 元兵庫県警刑事の飛松五男氏は、捜索についてこう話す。

「今回、愛知県警が家族からの行方不明者届を受理したということなので、門倉さんが発見された場合は愛知県警に連絡が入り、そこから家族にも必ず連絡が入るようになっています。ただその後、家族のもとに帰るかは門倉さん次第。捜索で発見された可能性は低いでしょう」

 妻の民江さん以上に門倉氏の無事を祈っていたのは、埼玉県入間市に住む彼の実母だ。門倉氏の消息が不明だった5月28日、本誌にその心境を明かしていた。

「失踪したことは報道で知って……。民江さんと連絡を取り合っていますが、『警察に確認しても、やはり見つかっていないんです』と教えてもらいました。まだ、私のところにも息子からの連絡は来ていません。無事に発見されたら、連絡してくれると信じています。心配でたまらないですよ」

 電話の向こうから聞こえる声は、少し涙交じりだった。実母は失踪前の門倉氏との会話をこう回想する。

「息子とはなかなか会えていなくて、電話で連絡したときも『仕事を頑張りなさいよ』ということを伝えました。いま思えば、それくらいしか話ができていなかったですね」

 妻・民江さんはブログで、

《私たち家族すら失踪の理由やこれまでの経緯を聞くことが出来ない状態です》

 と綴っている。

 門倉氏を悩ませた「心の闇」とは何だったのだろうか――。

(週刊FLASH 2021年6月22日号)