「imagePROGRAF TZ-30000 MFP」

キヤノン株式会社は、2021年6月中旬に「imagePROGRAF TZ-30000 MFP」を発売する。大判プリンタ「imagePROGRAF」の5色顔料インクモデルの新製品。「imagePROGRAF」シリーズでは最速となる1分間に4枚の出力が実現されている。

製造業や設計事務所など、製品や建築物の図面を大量出力する環境では、高速プリントや快適な操作性、高画質への要望が高まっている。そのようなニーズを受け、同社ではより高い生産性が必要とされる市場を“プロダクションCAD市場”と位置付けて、新たに「TZシリーズ」を展開することとなった。今回の「imagePROGRAF TZ-30000 MFP」は、この「TZシリーズ」の新製品となる。

独自開発の「LUCIA TD」インクが採用されており、インク色はC/M/Y/K/MBK。このインクには表面張力の高いマットブラックが使用されており、インク受容層のない安価なプロッター用紙でも、高濃度で滲みの少ないくっきりとした線や文字の再現が可能だ。そのほか、本製品ではスリープ状態からのウォームアップ時間も大幅に短縮されており、A1横サイズの普通紙図面を最速約19秒で出力できる。

本体サイズ(バスケット閉時)は1,548(幅)×1,281(高さ)×762(奥行)mmで、重量は約217kg。インターフェイスはHi-Speed USBおよび10/100/1000BASE-Tで、IEEE 802.11 n/g/b準拠の無線LANにも対応している(無線LANと有線LANは同時使用不可)。

なお、同社では、CAD市場・ポスター市場向けの「TXシリーズ」の新製品も、2021年5月中旬に発売予定。「TX-4100」など6機種がラインナップされており、2018年1月発売の従来機種からの高速化が実現されている。

キヤノン株式会社
URL:https://cweb.canon.jp/imageprograf/
2021/04/30