隠れた4人目の行方を巡り、推理が飛び交った1枚(画像は『Jen Gentleman 2021年2月14日付Twitter「My brain refuses to believe there are 4 people in this photo」』のスクリーンショット)

写真拡大

見ているものが事象のすべてとは限らず、視覚とは不確かな感覚のようだ。このほどSNSに投稿された“4人のハイカーを写した”という写真に「4人目が見つからない!」とのコメントが相次ぎ、消えた1人を巡って様々な推理がネット上で飛び交った。『News18』『The Scottish Sun』などが伝えている。

【この記事の他の写真を見る】

Twitterユーザーのジェン・ジェントルマンさん(Jen Gentleman)が18日、米国最大級の掲示板サイト「Reddit」で見かけたという1枚の写真を取り上げ「私の脳はこの写真に4人目がいるということを信じたくないみたい」と綴った。

写真はハイキングに訪れたというグループが休憩中であろうか、ウイスキーのミニボトルで乾杯している様子を捉えたものだ。カメラ正面の帽子とスコットランドの伝統的なスカート衣装“キルト”を身に着けた男性以外は、乾杯する腕と手の部分しか写っていない。

キルト衣装の男性の右にはピンクのジャケットにカラフルな手袋が、そして手前には撮影者らしきブルーのジャケットに素手の人物がともにウイスキーを中央へと掲げている。

1、2、3と3本の腕の先には4つのミニボトル。「欲張りな誰かが2本も飲むのだろうか?」―いや、この写真には実は隠れた4人目が存在しているのだ。

ジェンさんの投稿に対し、頭を悩ませるユーザー達からはこのような反応が届いた。

「え? 混乱が止まらない。なんで3つの腕に対して、4つも酒瓶があるんだ?」

「写真を何度見てもわからないわ。なに? 霊的な話なの?」

「もうだめだ。ぜんぜんわかんないよ、ギブアップだ。」

中には「実は子供がしゃがんでいるってオチなんだろ?」「キルトの男性が背負っているように見えるカバンが人なんじゃないか?」などの推理も飛び交ったが、それではともに掲げられた4本目のミニボトルに説明がつかない。

じつはこの写真、4人目の男性の腕がキルトを着た男性のすぐ左側にしっかりと写っていた。4人目の男性は茶色っぽいカモフラージュ柄のジャケットに濃い青色のグローブを身に着けていたため、地面と背後の森林にぴったり溶け込んでしまったのだ。

確かにウイスキーを握る青い手袋が確認できるものの、初見で見破るのはかなり困難だ。しかし不思議なことに一度真実を知ると、次からは何度見てもしっかり4人目が確認できてしまう。

これには視覚というものが目で見た情報だけでなく、脳で情報処理をするという過程を踏んでいることが理由として挙げられる。一度、情報として“カモフラージュの男性”を認識した脳が、しっかりとその存在を捉え始めたのだ。

この4人目の発見に至った人々からは「30秒以上ジーっと4本目のウイスキーを眺めていたら、ようやく青い手袋の指が見えたよ」「冗談じゃなく、カモフラージュが本当に役に立っているのをみた最初の画像だわ」「カモフラージュって本当に擬態するんだね」などの驚きの声があがった。

錯覚にはこのように、脳の情報処理だけでなく心理状態なども作用するという。先日も雪景色を背景に駆けてくる犬の姿が心理状態によって別のものに見えるという錯視画像がネット上で話題になっていた。

画像は『Jen Gentleman 2021年2月14日付Twitter「My brain refuses to believe there are 4 people in this photo」』『The Scottish Sun 2021年2月17日付「THREE CHEERS OR FOUR? Can you spot the fourth person in this outdoor whisky optical illusion?」(Credit: Reddit)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)