北川景子×中村倫也が公開に向け意気込み語る、『ファーストラヴ』公開直前イベント
映画『ファーストラヴ』公開直前イベントが2日、都内・神田明神にて行われ、北川景子、中村倫也が出席した。
2人を迎え入れるかのように、午後になり晴れ間の広がった東京・神田明神に、北川景子、中村倫也の2人が登場。いよいよ目前に迫った公開への想いを新たに笑顔を見せ、北川は「2019年に撮影をしてようやく来週公開を迎えられるので、どきどきしています。久しぶりに主演をさせていただいた作品で、初めて堤幸彦監督とご一緒したり、共演の中村さんや窪塚(洋介)さんも初めてでがっつりやらせていただいて、いろいろ刺激的で新鮮でした。皆さんにこの作品がどういう風に届くのか気になって仕方がないです。この期間にたくさんの方に支えられて感謝しかありません。いろんな方の想いが詰まっているので、たくさんの方に届けられたらいいなと思っています」と気の引き締まる表情で挨拶。
中村は「ここ神田明神は、都内有数のパワースポットで知られておりまして、縁結びや商売繁盛を…」とナレーション風に話し始め会場をなごませながら、「早く観ていただいて、それぞれじんわりあたたかいものを持ち帰ってもらえたらと思います。今回の作品はとても難しかったです。その分チームワークの偉大さを感じた作品になりました。堤監督のもと、胸を張れるものが出来上がったので、観ていただいて損はさせないぞ、という気持ちです」と続けた。
前日に、シンガー・Uruによる挿入歌「無機質」に乗せて本編映像の一部が解禁されたことに話が及ぶと、北川演じる由紀の長い髪を、中村演じる迦葉が切るシーンなどが大きな話題となっており、中村が「髪を切るところ好きです、さわやかで甘酸っぱいけど官能的で。髪を切りながら、景ちゃんがこっちを向くのを子供が床屋に行って前を向かされるように(頭をくいっと)直したら笑ったんですよね。日本映画史に残る名シーンになったんじゃないかな(笑)」と冗談めかしながら胸を張ると、北川も「1回しかできない一発勝負でしたね。過去のシーンは唯一楽しい幸せだったころで、髪を切った後に2人でバスに乗る短いシーンなんですが、今まで孤独だったけどちょっと心を開いて安心しているのがすごくいいシーンです」とその一連がお気に入りであることを明かした。
北川と中村は本作が初共演、そして同い年という関係性で、互いに刺激を受けたことを問われると、北川は中村について「動じないところ」ときっぱり一言。「監督が、こういう風にやってみて、とプランを変えられたりするときもすぐに涼しい感じで出来る。宣伝もいろいろ一緒にやらせていただいて、私はバラエティもイベントもぎりぎりまで台本読んだり緊張してるんですけど、全然そういうところを見ない。『楽しんでやればいい』っていう感じでドンとしているんです。それを見てると私も安心できるので、同い年だけどお兄さんっぽい感じがします」と打ち明けると、中村は「紅白歌合戦に出たときは緊張しました(笑)。宣伝をしようと集まってくださっているので(こういうイベントは)あんまり緊張しないですね」と返して会場を沸かせた。
一方の中村は北川について「最初の回想シーンの撮影のときは、人見知りでおとなしいのかな?と思ったけど、現代に入ると別人だったので役作りがすごい。オーラが違ったの!」と驚いたようで、「景ちゃん自身は現場にいると別人。リハーサルで僕は『やってみて探ろう』みたいな性格なんですけど、景ちゃんと芳根さんは最初から構えたミットにバーンとくる感じ。それがプロだなと」と明かし、北川は「中村さんは、肩の力を抜く、抜きどころをちゃんとわかっていて、そういう感じで器用にやりたい」と羨望の眼差しを送っていた。
そしてイベント当日が、明治30年(1897年)以来124年ぶりに2月2日の節分という珍しい暦にあたっていることから、それぞれが除災招福の”福は内”にちなんだ「今年招き入れたいこと」を問われ、北川が「昨年はコロナがあって不安な生活だった。今年は、ハッピーに心配事なく暮らしたい。気兼ねなく映画館に来ていただける環境になって、この作品を観ていただきたい、というのが切実な願いです」と力を込めると、中村も「本当に同じことを言おうと思っていました。そういう環境が早く来たらいいな」と息の合うところを見せつつも、「でも被ったので変えて、お金持ちになりたい!お金を招き入れたいです!(笑)」と会場を盛り上げていた。
映画『ファーストラヴ』は2月11日(木・祝)より全国公開
(C)2021『ファーストラヴ』製作委員会
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