飼い主の親子とサーフィンを楽しむアヒル(画像は『ABC News 2021年1月20日付「Gold Coast surfing duck will ‘steal anyone’s board, even a world champion’s’」(Supplied: Art Baltrotsky)』のスクリーンショット)

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波に乗り、お尻を振りながら浜辺に戻ってきたのは、通常海では見かけることのない“アヒル”だった。迷い込んでしまったのかと勘違いしてしまう光景だが、このアヒルはペットとして飼育されているもので、飼い主たちと海で遊んでいるうちに波乗りするようになったという。このアヒルの姿に周囲の人は「人間よりサーフィンが上手だよ」と驚いている。『ABC News』などが伝えた。

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夏本番を迎えた豪クイーンズランド州ゴールドコーストのレインボー・ベイでは、多くの人が海を満喫している。その中で1羽のアヒルが一緒に波乗りを楽しんでいた。

飼い主のケイト・ミラーさん(Kate Miller)と息子のトム君(Tom、16)は昨年3月にこのアヒルを家族として迎え入れ、“ダック(Duck)”と名付けた。その後、ダックを連れてビーチへ遊びに行っており、徐々にダックは水に慣れていき、成長すると自分で波に乗るようになったという。

トム君は「僕たちがサーフィンに行こうと日焼け止めを塗り始めると、ダックはその匂いを嗅ぎつけて、サーフィンに行くことを察知するんです」と明かす。

ダックは近くにサーフボードを見つけると、その上に乗ってしまうそうだ。同地域に住み過去7回の世界チャンピオンに輝いたプロサーファー、ステファニー・ギルモアさん(Stephanie Gilmore、27)のサーフボードに飛び乗ったこともあるという。

ケイトさんは「周りの人はダックが迷子になってしまったのか、あるいは“レスキューアヒル”なのかと驚いています。興味津々に観察する様子を見るのは面白いですよ。ダックがサーフィンをする姿は、多くの人をシンプルに楽しませています」と語る。

4匹のアヒルを35年にわたり飼育しているというケイトさんは「アヒルを飼うことは簡単ではない」として、次のように話している。

「ダックが生まれて6時間しか経っていない頃から、人の手で育ててきました。室内飼いするためにトイレトレーニングを行いましたが、これはかなり根気がいります。最初の2、3か月は毎日数時間かけてトレーニングを行わなければなりません。」

「犬を飼っている人たちは責任を持って躾をしているでしょう? アヒルの場合も同じで、飼育するには責任を負う必要があるのです。移動の際には必ずカゴに入れ、自由に歩き回らないように気を付けています。」

ダックの波乗り姿を見た人たちからは、「アヒルってサーフィンができるんだね。かっこいい!」「海水は嫌いじゃないのかな?」「その辺の人間より上手いじゃないか!」などのコメントが寄せられている。

画像は『ABC News 2021年1月20日付「Gold Coast surfing duck will ‘steal anyone’s board, even a world champion’s’」(Supplied: Art Baltrotsky)(Supplied: Sally Eeles)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)