フェデラーが語るナダルとの友情、初めての「普通の家庭生活」

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世界中のファンが復帰を待ちこがれているテニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)。そのフェデラーが休養中に長年のライバルであり良き友人でもあるラファエル・ナダル(スペイン)から受けたサポートや、ツアーを離れた日常について明かした。英Express紙が報じている。

フェデラーが最後に出場した公式戦は、昨年1月の「全豪オープン」準決勝だ。その後フェデラーは2度の右膝の手術を受け、まだ実戦に復帰していない。フェデラーの休養中に、ナダルは「全仏オープン」で13回目の優勝を遂げ、グランドスラム優勝回数20回となりフェデラーと並んだ。


だがフェデラーは休養中もナダルと連絡を取り合っていることを明かした。「ナダルとはよく話すよ。僕らはどちらも選手協議会のメンバーだからね、話す必要がある。どうするのがテニスのために最善か、物事をどう進めるかということをね」


「スペインのロックダウン中も電話をしたし、僕の手術後にはどうしているか聞いてくれた」


またフェデラーは、パンデミックのせいで家にいなければならないことを最初は楽しんでいたが、世界中を旅してまわること、友人や家族に会うことを恋しく思っていると話した。


「最初はスイスに長くいられることを喜んでいた。でもやがて、ロンドンやニューヨーク、パリで会う友人たちを恋しく思っていることに気が付いた。ツアーで世界を回るのが普段の生活だから、それが恋しくなったよ」


しかしフェデラーは、試合の準備を心配することなく妻や子供たちとたくさんの時間を過ごせたことは嬉しく思っている。


「1年はツアーに出ている時と同じぐらい速く過ぎたよ。同じ所にずっといるのは新しい経験だった。先の計画を立てることもできた、今度の水曜日には何をしよう、来週は何をしようってね。でも新しい規則もどんどんできて、それも新しい経験だった」


「ツアーに出ている時もそうでない時も、僕ら家族はいつも一緒だ。でも今回はストレスがなかった。いつもだと“パパは明日試合だから”とか“パパは昨日朝の2時まで試合だったから”とかがある」


「初めて普通の家族のように過ごせたのは、良かったよ」とフェデラーは結んだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「レーバー・カップ」でのフェデラー
(Photo by Julian Finney/Getty Images for Laver Cup)