モウリーニョ監督が超過密日程に“降参宣言”「全力で戦いたいが…」

写真拡大

 トッテナムを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、同クラブが直面している過密スケジュールに苦言を呈した。イギリスメディア『デイリーメール』が28日に同監督のコメントを伝えている。

 トッテナムは22日にカラバオ・カップ3回戦でレイトン・オリエントと戦う予定だったが、レイトン・オリエントの選手複数名に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことで不戦勝による同大会4回戦進出が決定。この結果、トッテナムは29日にカラバオ・カップ4回戦でチェルシーと対戦した後、10月1日に開催されるヨーロッパリーグ(EL)予選プレーオフのマッカビ・ハイファ戦に中1日で挑むことに。さらに、10月4日には敵地でプレミアリーグ第4節マンチェスター・U戦を控えている。

 モウリーニョ監督はこの超過密日程を受けて「戦いたいが、戦うことはできないと思う」と苦言を呈し、事実上の“降参宣言”を発した。カラバオ・カップ4回戦のチェルシー戦では大幅な選手のターンオーバーを決意しているという。

「もちろんカラバオ・カップも全力で戦いたい。けれども、それは不可能だ。木曜日にはELの試合を控えている。ELのグループステージに進出できれば、々のようなクラブにとっては非常に重要な額のお金が得られる。グループステージやその次の決勝トーナメントに進出するためにも、木曜日のELは我々にとって大事なんだ」

 また、モウリーニョ監督は前節のニューカッスル戦が27日の日曜日に行われたこともマイナスに作用すると主張している。「チェルシーは土曜日に試合を行い、日曜日と月曜日を経て我々との一戦に臨む。その後は週末まで試合がない。フランク・ランパード監督が望む選手たちを自由に起用することができる。冗談だろ?」と、日程による両チーム状態の違いを嘆いた。