私生活では3児の母でもある広末涼子 - (1月撮影)

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 女優の広末涼子が7月18日に40歳の誕生日を迎えた。14歳の時に「クレアラシル」のCMでデビューしてから早26年。透明感あふれる美しさはそのままに、今や日本に欠かせない役者の一人となった。

 1995年に「ハートにS」(フジテレビ系)でテレビドラマに初出演し、大ヒット月9ドラマ「ビーチボーイズ」(1997、フジテレビ系)では民宿を営む祖父と暮らす高校生役でフレッシュな魅力を弾けさせた。映画デビューは、初出演ながら主演を務めたファンタジー『20世紀ノスタルジア』(1997)。1999年には『鉄道員(ぽっぽや)』『秘密』に出演し、公開当時19歳だった『秘密』では、亡き母親の魂が宿った娘という難役を堂々と演じ切った。

 色あせることのない名演を見せた『秘密』を経て、さらに演技の幅を広げていく広末。リュック・ベッソン監督が製作・脚本を務めた映画『WASABI』(2001)では、フランスの名優ジャン・レノと共演。米アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた『おくりびと』(2008)では愛する夫に寄り添う妻を好演した。

 堺雅人、香川照之と共演したコメディー『鍵泥棒のメソッド』(2012)では、冷静な性格に突飛な一面が共存する雑誌編集長役で新境地を開拓し、卓球を題材にした映画『ミックス。』(2017)では元ヤンのセレブ妻を快演。主役から脇まで存在感を失わずにキャラクターを確立させる実力は、新作でも発揮されている。

 山田孝之がシングルファーザーを演じる『ステップ』(公開中)では、作品の雰囲気を左右する重要で複雑な役どころを、これまでの経験から得た確実性で果たしてみせた。ハニートラップを得意とする詐欺師にふんする映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』は23日に公開される。(編集部・小松芙未)