森友学園との国有地取引を巡って財務省の上司に公文書の改ざんを強いられ、それを苦に2018年3月7日に自ら命を絶った財務省近畿財務局の上席国有財産管理官・赤木俊夫さん(享年54)。その妻・赤木雅子さんが、今年5月以降、安倍晋三首相(65)の妻・昭恵氏(58)とLINEでやり取りを重ねていたことが、大阪日日新聞記者の相澤冬樹氏の取材で分かった。

【画像】昭恵氏から届いた「いつかお線香あげに伺わせてください」とのLINE


安倍昭恵氏 ©文藝春秋

 相澤氏によると、最初に雅子さんが昭恵氏にLINEを送ったのは今年5月。その後何度かやり取りを重ね、5月下旬には「いつかお線香あげに伺わせてください」との返事が届いたという。

 昭恵氏は2014年当時、森友学園の理事長だった籠池泰典氏の教育方針に賛同し、講演のために同学園を訪れた。その際、問題となる国有地を視察し「いい土地ですね。話を進めてください」などと語って、籠池夫妻と一緒にスリーショットを撮影した。3日後、籠池氏がスリーショットを持って近畿財務局を訪れ、担当者に見せると対応が一変して前向きになり、籠池氏はこのことを「神風が吹いた」と称している。だが安倍首相は2017年2月の国会で「私や妻が森友学園の国有地払い下げに関わっていたら総理も国会議員も辞める」などと発言し、波紋を呼んできた。

 7月15日、雅子さんが国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手取った損害賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が大阪地裁で行われた。森友学園への国有地8億円値引き売却の原点にいる昭恵氏が、今後、どう対応するのか注目される。

 雅子さんと昭恵氏のLINEのやり取りの詳細は、7月15日発売の雅子さんと相澤氏の共著『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』にも綴られている。

 7月16日(木)発売の「週刊文春」では、相澤氏による雅子さんと昭恵氏のLINEのやり取りに関する秘話や、昭恵氏が「色々なことが重なり人を信じられなくなる」などとLINEに綴った舞台裏、また15日に大阪地裁で読み上げられた雅子さんの意見陳述の全文などを6ページにわたって報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年7月23日号)