さらに言えば、27試合の伊東輝悦、24試合の藤田俊哉、15試合の山田暢久なども実力とキャップ数に開きを感じる選手になる。

 伊東は2002年日韓共催W杯にチームの中心選手として臨むべき選手だったが、怪我から復帰を果たすことができなかった。藤田は中田英の全盛期と重なってしまった格好だった。GK、DF、MF、FWの中で、日本の場合はMFが最大の激戦区になる。「中盤天国」と言われた所以だ。それだけに152試合を記録した遠藤は光る。激戦を制したサッカー選手になる。

 興味が湧くのは、期待の久保建英が何試合出場するかだ。CLも一流の証は100試合超だ。代表キャップ100は、怪我がなければ7割方大丈夫そうに見えるが、CL100はどうだろうか。それぞれ100超となったらたいしたものだ。それこそ、TOTOの対象にしたいぐらいだ。答えが出るのは30歳までプレーしても12年先。遠藤のように40歳までプレーすれば、22年先になる。夢のある懸けとは言えまいか。

 もっとも遠藤の全盛時代に久保のようなポジションはなかった。中盤と言えば真ん中で、FWと言えば1トップか2トップだった。将来、久保のポジションは思いのほか激戦区になっていて、別の選手にその座を奪われているのかもしれない。

 次に「100試合」に到達する選手も予想したい。時代の波の乗る選手は誰か。第2の遠藤になるのは誰か。簡単ではない問題とはこのことだと思う。