ギャグ漫画やアニメ、コメディ映画でお約束のアクシデント、「バナナの皮で滑って転ぶ」。

チャールズ・チャップリンや、アニメ「トムとジェリー」のトム、「ドラえもん」ののび太...。古今東西、多くの人やキャラクターがうっかりバナナを踏んづけては滑ってきた。

2014年にイグ・ノーベル賞を受賞した北里大学の馬渕清資(まぶち・きよし)名誉教授らの研究によると、バナナの皮を踏むと、何も踏まない時よりも6倍ほど滑りやすくなるようだ。

しかし、そのバナナよりもさらに滑りやすいとツイッターで話題になっている野菜がある。

ネギの青い部分だ。


長ネギだけでなく、タマネギの青い部分にも注意!(写真は曽我農園公式ツイッターより)

こちらは、新潟市でトマトとトマト加工品を生産する曽我農園の公式ツイッターが2020年5月17日に投稿した写真。ツイートによると、バナナの「100倍すべる」らしい。

Jタウンネット編集部が18日、同社のツイッター担当者に詳細を聞いたところ、写真は以前担当者が実際に踏んでしまったネギだそう。滑った後で「危ない」と思い、撮影しておいたのだという。

ネギの青い部分といえば、透明でヌルヌルした粘液が入っている。踏むとこの粘液によって足が滑ってしまうようだ。曽我農園のツイートには、

「わかります!!バナナより全然ネギの方が怖い!数回被害にあったことあります」
「ネギめっちゃすべりますよね!この前踏んで膝強打しました 中の透明なヌルヌル凄く危険!!」
「バナナはないけどネギはある、股が裂けるかと思ったわww」


など、複数の体験談が寄せられている。

冬場、特に気をつけたいのは...

さらに、青ネギ以外にも気をつけるべき野菜がある、と曽我農園の公式ツイッターは投稿を続ける。

「白菜の尻の部分を切り落としたやつ」だ。

担当者によると、「白菜は特に冬場、切たての場合が危険です」。白菜の尻の部分が落ちているのはあまり見たことがないが、発見した場合はしっかりと避けよう。また、

「スーパーマーケットでは白菜の葉っぱやキャベツの葉に気を付けた方が良いです」

とのこと。

ちなみに、実教出版が15年に副教材として発行した「バナナの皮の科学」の中で馬渕名誉教授は、踏めば滑るのはバナナの皮特有の性質ではなく、

「生命に由来する有機物は、踏めば、すべて滑る」

と説明している。ネギや白菜ももちろん生命に由来する有機物なので踏めば滑る。その滑りやすさがバナナ以上かどうかは検証して見なければわからないが、危険であることは確実だ。

外を歩くときは時々足元にも目を向けて、行く先にネギや白菜が落ちていないか注意しよう。