本日火曜日にUEFAは各国のリーグ、そして欧州クラブ協会の代表者たちとの話し合いを行、それから欧州各国のサッカー連盟に対して大会運営の提示を行う見通しとなっているが、ドイツの国営放送ZDFが得た方法によれば、そこには2つのシナリオが思い描かれているようだ。

 まずそのうちの1つは、特にUEFA側が希望している2021年夏での開催である。しかしながらここでの問題は、中国開催予定のクラブワールドカップが控える、FIFAと折り合いを付けていかなくてはならないということだ。

 もう1つの可能性は、今年の秋・または冬の開催ということである。これは既に英紙デイリー・テレグラフが土曜日に報じており、これならばクラブワールドカップとの競合を避けることが可能だ。かつてドイツサッカーリーグ機構にて代表を務めたアンドレアス・レティッヒ氏は、改めて今夏におけるユーロ開催中断の必要性を訴えている。


 そんな中、ザ・アスレティックが報じた情報によれば、UEFAは1年間延期した場合にかかると見積もる、総額3億ユーロ以上(約360億円)の損失を、各国のリーグやクラブに求める考えを抱いているようだ。その背景には、中断中にあるリーグをなんとか最後まで運営したいという、リーグやクラブ側の思惑を踏まえてのものがあるが、なお本来ユーロ2020は欧州12都市で開催し、そのオープニングマッチはイタリアの首都ローマ、6月12日のトルコ戦となっている。