ミディアムが入居していたビル(帝国データバンク撮影)

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 (株)ミディアム(TDB企業コード:984381983、資本金1000万円、東京都港区西麻布2-22-5、代表谷合貢氏)は、3月6日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は浅沼雅人弁護士(東京都千代田区大手町1-8-1、ときわ法律事務所、電話03-3271-5140)ほか1名。

 破産管財人は杉本太郎弁護士(東京都中央区築地1-12-22、本間合同法律事務所、電話03-5550-1820)。

 当社は、1988年(昭和63年)10月に設立。若者向けファッション&カルチャー雑誌やビューティ&ヘルス雑誌の自社出版事業およびカタログの受託編集などを行っていた。

 自社出版では、30代の男性向けファッション&ライフスタイル誌『GRIND(グラインド)』(月刊)、ストリートバイカー向けの『CYCLE HEADZ(サイクルヘッズ)』(不定期季刊)、女性向けに美容と健康のライフスタイルを提案する『nice things.(ナイスシングス)』(月刊)、20代の男性向けストリートマガジン『Ollie(オーリー)』(月刊)、20代の女性向けストリートマガジン『PERK(パーク)』(隔月刊)などを発刊。2013年12月期には年売上高約8億5000万円を計上していた。

 しかし、2018年半ばに経営幹部が社員複数名とともに退職した影響で大幅な欠損計上を余儀なくされ、債務超過に陥っていた。近年の業容は大幅に縮小、2018年12月期の年売上高は約4億7000万円にまで減少していた。昨秋以降、一段と資金繰りが悪化し、今回の措置となった。

 負債は2018年12月期末時点で約2億円。