人工知能によるサービスを開発するネットスマイル株式会社は、株式会社テレビ朝日サービスや株式会社朋栄と、ライブ映像に映り込む文字を自動検知し、リアルタイムでマスク処理(ぼかすなどして隠す)するシステムを共同開発しました。


現在、文字自動マスク処理は、テレビ番組などの提供スポンサーロゴの背景に写り込んだ文字を隠すことなどに利用されています。しかし、生放送では映り込む文字情報は人間の手で処理しているため、瞬時に認識しマスク処理することは非常に困難でした。


今回3社が共同で開発した技術は、文字検知に0.5フレーム、マスク処理に2フレーム以内でオンエアが可能なシステム。テレビ放送では29.97フレーム/1秒で、約0.033秒が1フレームとなり、本システムでは、0.06秒という人間の目では認識できないスピードでマスク処理することができます。また、これまで人手で行ってきた作業が自動化され、働き方改革の一助を担う仕組みになるといいます。


なお、テレビ朝日では、2月からこのシステムの実運用を開始。具体的な番組名などは明かされていませんが、報道番組などの生放送で既に活用されていると思われます。テレビ朝日や各局の報道番組の提供スポンサー部分を比較して見るのも面白そうですね。


 


Source: ネットスマイル株式会社