FCシャルケ04よりマルク・ウートが、ユース時代を過ごした古巣1.FCケルンへ今季いっぱいまでの期限付きで復帰することが明らかとなった。ケルンに生まれ、そして2009年から2012年にかけて同クラブのユースにて育成されたFWは、「今回の移籍が成立して嬉しく思っているよ。後半戦で出場機会を得ていくと言う事がとても重要な事だった。それに自分の故郷のために、1部残留を目指して戦っていく。それが僕たちの大きな目標だよ」と意気込みを見せている。

 一方でホッフェンハイム時代にも同選手を獲得した経験をもつ、マルクス・ギズドル監督は「マルクはテクニックに長けた、非常に良いシュート力をもつ選手。点取屋として彼がもつそのクオリティは、我々のプレーをより豊かなものにしてくれる事だろう」と期待感を示した。ウートはさっそく土曜日から、チームと共に冬季キャンプ地、スペインのベニドルムへと向かう事になり、そこで後半戦での巻き返しに向けて取り組んでいくことになる。


 ケルンではジモン・テロッデ、ジョン・コルドバ、そしてアンソニー・モデストらが在籍するが、「トップでプレーする3選手と異なり、マルクはセカンドトップやトップ下でプレーできるタイプ」と評価。過度な期待には警鐘を鳴らしつつも「スペースを突く試合の感覚を掴める点取屋だ」との見方を示した。ただ今回の獲得により若手ルイス・シャウブが今冬のキャンプメンバー外に。さらにニクラス・ハウプトマン、ヴィンセント・コジエロ、マティアス・バーダーの参加も見送られている。

 ポリバレントなオフェンシブプレイヤーであるウートは、特に2017/18シーズンにホッフェンハイムにて、リーグ戦31試合に出場して14得点をマーク。2018年10月にはオランダセンにて、ドイツ代表デビューを先発で果たした。その後に生まれ故郷であるケルンへの復帰も取り沙汰されていたものの、そのシーズンにケルンは2部降格を喫しており、最終的にシャルケ移籍を決断。だがここまでは公式戦37試合の出場で4得点に止まっており、ここのところは移籍の可能性が取り沙汰されていた。

リーゼも生まれ故郷のキールへ

  
 さらにこの日シャルケからは、ファビアン・リーゼも生まれ故郷であるキールへと帰還することを発表した。こちらは完全移籍にてブンデス2部ホルスタイン・キールと3年半の契約を締結。これまで22才のFWは、カールスルーエやフュルトへのレンタルを経験しており、ブンデス1部13試合、2部54試合に出場。シャルケとの契約は2023年まで残されていた。なお契約に関する詳細については、両クラブの取り決めにより明らかにされていない。