ご冥福をお祈りいたします

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 人気アニメ「ルパン三世」の二代目・石川五ェ門役を務めた声優の井上真樹夫さんが先月29日に80歳で亡くなったことを受け、12月3日に同作の公式サイトを通じて、二代目・ルパン三世役の栗田貫一さん、次元大介役の小林清志さん、三代目・石川五ェ門役の浪川大輔さんのコメントが発表された。

 初代声優の大塚周夫さんから役を受け継ぎ、1977年から2010年まで五ェ門を演じ続けた井上さん。初代から次元役を務める小林さんは、「五ェ門おまえもか! 残されたのは不二子ちゃんとオレ次元と二人だけになっちまった。斬鉄剣も泣いている」と再び仲間を失った悲しみを告白。井上さんとの思い出を振り返り「いつも 凛としたたたずまいだった。五ェ門そのもののようだった。冥福を祈ります」と故人をしのんだ。

 また、ルパン役の栗田さんも、“ルパンファミリー”に迎えられた当時を思い出しながら「いつもいつも優しくしてくれた素晴らしい大先輩でした。ご冥福をお祈りいたします」とコメント。そして、井上さんから五ェ門役を受け継いだ浪川さんは「モンキー・パンチ先生が生み出し、井上さんが魂を吹き込んだ魅力的なキャラクターのことが、ひとりのファンとして大好きでした。その五ェ門を引き継いで8年あまりですが、演じさせていただく緊張と喜びは今も変わりません。井上さんが演じられた作品を見直すことは、今でも、そしてこれからも、私の道しるべです。これからも栗田さん達と力を合わせてルパン三世という作品をファンの皆さんに届けていきたいと思います。どうか、見守っていてください」と思いをつづっている。

 井上さんは、11月29日に持病の狭心症悪化のため亡くなった。(西村重人)