失効が迫るGSOMIA問題が焦点となる=(聯合ニュース)

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【バンコク聯合ニュース】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は17日午前、東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議が開かれるタイ・バンコクで、日本の河野太郎防衛相との会談に臨む。同日午後にはエスパー米国防長官を交えた韓米日3カ国の国防相会談を行う。韓国が8月に日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を発表してから韓日、韓米日の国防相が会談するのはいずれも初めて。

 韓日、韓米日の国防相会談では、今月23日午前0時の失効期限が迫るGSOMIA問題が主な議題となりそうだ。今回の会談で日本側の態度変化の可能性など、解決へとつながる糸口を見いだすことができなければ、GSOMIAは予定通り終了することになる。

 韓国がGSOMIA終了を決定した背景には、日本が安全保障上の理由で韓国向けの輸出規制を強化したことがある。そのため、韓国政府はGSOMIA終了を再考するためには、先に日本の輸出規制措置の撤回が行われることを原則としている。ただ、日本政府は韓国向けの輸出規制措置を解除する姿勢を見せておらず、今回の韓日、韓米日の国防相会談でも突破口を見つけることは難しいとの見方が強い。

 韓国青瓦台(大統領府)によると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日にソウルで行われたエスパー米国防長官との面会で、安全保障上の理由で輸出規制措置を取った日本と軍事情報を共有することは難しいとの認識を示した。

 鄭国防部長官も今回の会談で、こうした韓国政府の立場を改めて示し、日本の態度転換を促すとみられる。これに日本がどのような反応を示すか注目される。