テーオーホールディングス(9812)、2019年11月末の 株主優待を中止! 従来は北海道の特産品がもらえたが 業績低迷で赤字が続き、継続企業の前提に疑義注記も

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 株式会社テーオーホールディングスが、2019年11月末の株主優待を中止することを、2019年10月18日の16時に発表した。

 従来のテーオーホールディングスの株主優待は、毎年11月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて『いかめし』などの北海道・道南産の名物を贈呈」というものだった。

 今回、テーオーホールディングスが2019年11月末の株主優待を中止することになった理由は「昨今は業績の低迷が続いており、当社といたしましては、早急に業績を回復させ財務体質を強化することが株主様の⻑期的な利益につながると考え、誠に遺憾ながら2019年の株主優待制度を中止させていただくことといたしました」とのことだ。

 なお、2020年以降の株主優待については、現段階で「未定」としている。

中止されるテーオーホールディングスの株主優待制度の詳細

◆中止されるテーオーホールディングスの株主優待の詳細(※2018年の内容)
基準日 保有株式数 株主優待内容
11月末 100株以上 ※(1)か(2)のどちらかを選択
(1)いかめし(2個入りレトルトパック)2袋
(2)トラピストクッキー(12袋入り)
500株以上※(1)か(2)のどちらかを選択
(1)いかめし(2個入りレトルトパック)3袋と
   トラピストクッキー(12袋入り)
(2)いかめし(2個入りレトルトパック)3袋と
   レトルトカレー2箱
1000株以上 ※(1)か(2)のどちらかを選択
(1)いかめし(2個入りレトルトパック)5袋と
   トラピストクッキー(12袋入り)と
   ミニ流しようかん(5本入り)
(2)函館産米焼酎(720ml)と
   するめ(3枚入り)2袋セット

 テーオーホールディングスの株主優待は、従来は北海道の特産品がもらえたが、業績の低迷を背景に2019年11月実施分は中止されることになった。実際、テーオーホールディングスは2019年5月期に、4期連続の最終赤字に陥っており、「継続企業の前提に関する重要な疑義」が生じていると決算に注記されているので、投資をする際は注意が必要だ。さらに、同社は今年、子会社の社員による不適切取引(取引先に4500万円の過大請求)が発覚して、社内調査委員会を設置する事態になっている。

 なお、テーオーホールディングスは北海道の函館に本社を置き、流通事業や自動車関連事業などをは場広く手掛ける企業。10月11日に公表された2020年5月期第1四半期の連結業績は、前年同期比で売上高は3.7%増となるも、利益は赤字となっている。通期の連結業績予想でも最終赤字となる見通しだ。

【※2019年10月の株主優待の情報はこちら!】
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■テーオーホールディングス
業種コード市場権利確定月
卸売業9812JASDAQスタンダード11月末
株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り
631円100株6万3100円
【テーオーホールディングスの最新の株価・株主優待の詳細はこちら!】
※株価などのデータは2019年10月18日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。