日韓の市民による合同慰霊祭であいさつをする在日コリアンの詩人金時鐘さん=29日、長崎県対馬市

 韓国南部の済州島で1948〜54年、軍や警察が島民を虐殺した「4.3事件」で、犠牲者とみられる遺体が流れ着いた長崎県対馬市で29日、日韓の市民による合同慰霊祭が開かれた。両国の参加者約70人が犠牲者を追悼。日韓の外交関係が悪化する中での開催に「交流は続けなければならない」との声も出た。

 遺体が漂着した対馬北部の佐護湾の海辺で、主催者の一人で在日コリアンの詩人金時鐘さん(90)=奈良県生駒市=が「犠牲者が海を越えて私たちを引き合わせてくれた」とあいさつ。終了後には「韓国と合同で慰霊祭を開催できたことには特別な意味がある」と話した。