劇団ひとり(太田プロダクションHPより)

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 民放各局の秋の新番組が出揃った。中でもTBSを除いた4局が大変革に乗り出したため、金曜夜のゴールデン帯(19時〜21時台)が大きく変わる。やはり注目すべきは、6年連続の視聴率三冠王を狙う日テレと、それを阻止して自ら頂点に立とうとするテレ朝の攻防戦である。

 カギを握るのは夜7時枠と言われているが、日テレは劇団ひとり(42)と佐藤隆太(39)がMCを務めるクイズ番組をスタートさせる。しかし、これでは三冠王は覚束ないとの声が出ている……。

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 まずは、10月改編後の金曜日ゴールデンタイムのラテ欄をご覧いただこう。

 各局とも金曜夜への力の入れようが分かる。全く手をつけなかったのは、爆笑問題や中居正広(47)がMCを務める番組を抱えるTBSだけだ。

劇団ひとり(太田プロダクションHPより)

 さて、日テレの新番組「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」については、すでにデイリー新潮「劇団ひとり『クイズ小学5年生』に早くも暗雲 “リスクの高い番組”と言われる理由」(8月29日配信)で報じている。

 改めて説明すれば……。アメリカ生まれの同番組は世界50カ国で放送された世界的人気番組。だが、高額なライセンス料を支払いつつ制作される番組は、コストも割高に。しかも、万が一、評判が悪くても、勝手にテコ入れもできないリスクがあるという。

 しかも、この番組は過去の2回、特番が放送されたが、いずれも結果が出せなかった。特にレギュラー化直前の8月8日に放送された2時間スペシャルの視聴率は9・2%(ビデオリサーチ調べ:関東地区)と二桁割れ。スタート前に弾みをつけるどころか、かえって暗雲が立ち込めているという内容だった。

10月改編後の金曜日ゴールデンタイムのラテ欄(午後7時〜9時)

 ところが、ある民放プロデューサーに言わせると、さらなる不安が囁かれているというのだ。

「番組自体に魅力がないというのは、特番で証明されてしまったが、さらにここに来て“劇団ひとりで大丈夫なの?”という声が出ています」

ひとりのMCは当たらない

 劇団ひとりといえば、今や“バラエティの帝王”と称される有吉弘行(45)と同じ太田プロの所属で、同期でもある。お笑いタレントとして、テレビ、ラジオのレギュラーを数多く抱えているのみならず、役者としてドラマにも出演。2006年に上梓した小説『陰日向に咲く』(幻冬舎)が100万部を超え、14年には自身の小説を映画化した「青天の霹靂」で映画監督としてもデビュー。さらに現在放送中のドラマ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日)では連ドラで初めての演出を担当した。有吉に負けず劣らずの活躍ぶりなのだ。

劇団ひとりのMC番組

「確かにそうなのですが、どういうわけか、劇団ひとりがMCになった番組は、ことごとく当たらない、短命に終わるんです。ですから、彼で大丈夫なのかという声が出るのも、もっともな話なんです」(同・民放プロデューサー)

 過去に劇団ひとりがMCを務めた番組を見てみると、

 確かに長く保っても1年、半年も保たなかった番組だってある。

「他のMCがいる番組もあるので、“劇団ひとりだけが悪い”ということではないとは思いますけど、それにしてもこれだけ短いとね。今や本人の自虐ネタになっていますが、『学べる!!ニュースショー!』(テレ朝)は彼が本名の川島省吾としてMCを務めた番組。これ窓は視聴率が低下し、解説者だった池上彰さんに主役の座を奪われ『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』となり、今も池上さんの冠番組として年に何回か特番が組まれています」(同・民放プロデューサー)

 なんだか可哀想になってくるが、

「ただ、彼にも問題がないわけではない。ピン芸人で、小説、脚本、演出、監督まで幅広くこなせてしまうだけに、エンタメには厳しい、うるさい一面があります。こだわりが強いので、スタッフや番組へのダメ出しするタイプなんです。煙たがるスタッフもいます」(同・民放プロデューサー)

 才能があるからといって、何でも成功するわけではないということか。ならばなぜ、彼をMCにしたのか。

「『クイズ!小学5年生』は、そもそも有吉さんがメインMCだった『超問クイズ!真実か?ウソか?』(金曜夜8時)の後番組です。日テレとしては、有吉さんのMCでやってもらうつもりが、事務所は劇団ひとりを推してきた。テレ朝は『マツコ&有吉 かりそめ天国』を深夜から金曜8時に移動してきたわけですから、日テレの仕事は受けられませんよ。そして事務所としては、所属タレントが同じ枠で被るのを良しとしません。劇団ひとりが日テレ7時、有吉さんがテレ朝8時に棲み分けたのでしょう」

 同じ事務所で棲み分けたのは結構だが、10月からの金曜夜7時枠の戦いは熾烈だ。日テレの劇団ひとりに対抗するのは、テレ朝「ザワつく!金曜日」の長嶋一茂(53)、石原良純(57)、そして高嶋ちさ子(51)という強烈な3人組。TBSは爆笑問題、テレ東「先生、、、どこにいるんですか?〜会って、どうしても感謝の言葉を伝えたい。〜」のMCはユースケ・サンタマリア(48)と南海キャンディーズ。さらにフジは坂上忍という布陣である。

「クイズ!小学5年生」は俳優の佐藤隆太もMCとはいえ、どうしたって劇団ひとりの役割が大きくなるだろう。はたして汚名挽回となるか。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月22日 掲載