新津ちせ、初主演映画『駅までの道をおしえて』が完成
本作は、直木賞作家・伊集院静による短編小説を映画化したもので、愛犬の帰りを待ち続ける少女と先だった息子との再会を願う老人が登場。逢いたい存在がいる全ての人に贈る、新たな希望と出発の物語だ。
同作に登場する柴犬ルー。およそ1年の撮影期間中、新津の家族と共に生活していたという。
飼っていたときのエピソードを尋ねると「もともと犬が好きだったけれど、実際に犬を飼ったのは、ルーが初めてでした」と振り返り「私が緊張していて『待て』とか『お座り』とか、スムーズに言えなかった。そこからドッグトレーナーさんから『もっと大きな声で』と言われました。それからもっと、犬を飼うことを勉強しました。そして、段々と暮らすうちに仲良くも慣れて、私の言うことも聞いてくれるようになって、信頼関係を築いていけるようになったと思います」と実生活におけるやり取りを明かした。
司会者が「じゃあ、ルーのこと、大好きになったのでは？」という問いかけに「はいっ！」と笑顔で返した。
9歳の新津にとって、実写映画の初主演作。メガホンを取った橋本監督が新津の演技について「僕は、身内となるキャストは褒めたりしない。子供といっても、容赦しない。演技がいいとか、悪いとか決して言わない」と笑いながら印象を話し始めた。
「なので、演技がいいとか、悪いとか決して言わないのですが、新津のことは尊敬したことがあります。僕は、この原作に出会って15年、撮影も1年以上渡ってタッチしてきましたが、何度も挫けることがあった。新津は、ルーの散歩や世話をずっと、撮影とは別の裏側でやっている。だから、僕の準備なんて大したことじゃないんです。だから、尊敬はしています。決して、褒めませんけど、フフフ」と再び笑い出していた。
イベント後半には、主題歌を提供したコトリンゴによる楽曲生披露もあり、記念撮影の際には、ルー（柴犬）、ルース（元保護犬）も一緒に写真に収まっていた。
▼ 保護犬だったルースの特技は「おんぶされる」ことだとか
笈田ヨシ、ルー
▼ 『駅までの道をおしえて』予告映像
■関連リンク
映画『駅までの道をおしえて』 - 公式WEBサイト
