何度かチャンスを逸する場面は見られたものの、最後はきっちりと結果を残した香川。コンディションは上向いてきている。 (C) Rafa HUERTA

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 スタジアムを熱狂の渦に巻き込んだ香川真司への賛辞が止まらない。

 現地時間9月15日、ラ・リーガ2部の第5節が行なわれ、本拠地デ・ラ・ロマレーダでエストレマドゥーラを迎え撃ったレアル・サラゴサは3-1の勝利を収めた。

 この日も4-3-1-2のトップ下で先発起用された日本代表MF香川真司が、千両役者ぶりを発揮したのが、1-1で迎えた80分だった。それまでチャンスを決め切れずにいた背番号23は、左サイドを突破したルイス・スアレスが送り込んだグラウンダーのクロスに走り込んで右足で冷静に流し込んだのだ。

 チームをリーグ戦3連勝に導く千金弾を決めた香川への賛辞は、止むことはない。

 試合後、スペイン・メディア『El Desmarque』のサラゴサ版は、「シンジ・カガワのゴールがロマレーダに狂気をもたらす」と銘打ったレポートを掲載。そのなかで次のように綴っている。

「もはやレアル・サラゴサは誰にも止められない。悪い結果がよぎった時、シンジ・カガワがスコアボードを2-1とした。ロマレーダでの最初のゴールを挙げるためにスアレスの決定的なパスを丁寧に押し込んだ」

 また、スペイン全国紙『AS』も「ドゥワメナとルイス・スアレスが勝利に導いた」と見出しを打ったマッチサマリーで、「日本人選手は、後半に入るとエグアラスとともに素晴らしいプレーを見せた」と、香川の決定的な仕事ぶりを称えた。

 目に見える結果を残し、課題となっていた周囲との連携も日増しに良くなっている香川。そのパフォーマンスから今後も目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部