創業130年で初、日生の女性取締役が語るキャリアを分ける差
日本生命は約5万人の営業職員を中心に従業員の約9割を女性が占める。山内氏は1999年に業務職から総合職にコース変更するなど多様なキャリアを歩んだ。「役員や管理職になりたがる女性が少ない中で背中を押す役割がある」と話す。
インタビュー/取締役常務執行役員・山内千鶴氏
山内氏に女性活躍のヒントや担当する国連の持続可能な開発目標(SDGs)への姿勢を聞いた。
―社内のロールモデルの有無がキャリア形成に影響を及ぼすことが少なくありません。
「女性のロールモデルは女性である必要はない。男性や社外の人からでも考え方が学べ乗り越えられる。そのまま自分に適用できる完璧な人はいないのでロールモデルのいいとこ取りを勧める」
―キャリアを分ける差は何でしょうか。
「女性のキャリアは能力よりきっかけの差。いかに良い上司に巡り会えるかだ。一方、直接の上司だけでなくメンターとなる信頼できる上司を作ることも大切。総合職にコース変更時は高校生の子どもがいたが『後輩のために誰かがいばらの道を切り開かなければならない』との言葉で背中を押してもらえた」
―SDGsを進める上で必要な心構えは。
「SDGsをビジネスチャンスと捉えることが重要。両軸で考えなければ乗り遅れる。2030年までの目標だが、その際に中心となる今の30―40代から意見を出してもらい目指す三つの姿に反映した」
―達成のカギは。
「変革こそがSDGsの本質。30年の期限までに達成するためにはどこかでジャンプアップしなければならない。個々の取り組みが17の目標のどこに当てはまるかのアイコンは初級編。相互扶助の精神などで変革を起こしていく」
