ビーチバレーの五輪テストイベント会場でミストに当たる子どもら

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 高温多湿で過酷な日本の夏に行われるスポーツ大会。鍛え抜かれた選手でさえ競技や試合中に体調を崩すことがある。何試合も観戦する観客や会場のスタッフらに対し、熱中症を防ぐような暑さ対策が欠かせない。これからラグビーワールドカップ(W杯)、2020年東京五輪・パラリンピックと世界規模のイベントが相次ぐ。開催地では、国内で高まったスポーツ熱を冷ますことなく競技や試合に熱中できる環境づくりが進んでいる。

東京五輪、屋外での検証進む
 1年後に迫る20年東京五輪・パラリンピック。東京都は最寄り駅から競技会場までの道のり「ラストマイル」での暑さ対策に力を入れる。9月まで行われる競技テストイベントを活用し、ハードとソフトの両面から暑さ対策を試行検証する。

 7月に潮風公園(東京都品川区)で行われたビーチバレーボール会場の休憩所ではサーカス型テントや大型ミストタワー、ウオーターサーバーなどを投入。ソフト面では瞬間冷却保冷剤や水にぬらして首に巻くと冷える涼感マフラータオルなどを配った。

 8月に海の森水上競技場(同江東区)で開かれたボート大会では、会場周辺の道路上に設置した散水チューブから水をまき、どの程度気温が下がるか検証。都はこれらの検証結果を集計し、9月末までに大会本番で実施する暑さ対策として取りまとめる。

柔軟設置、ミスト冷却機
 暑さ対策として競技場周辺では冷却機や空調が活躍する。潮風公園のビーチバレー大会や海の森水上競技場のボート大会など都内開催のスポーツイベント会場周辺で設置されたのが、パナソニックの屋外用ミスト式冷却機「グリーンエアコン フレックス」だ。同社が開発した冷却機は噴霧ノズルユニットをフレキシブルな樹脂製の配管で接続し、既設構造物に合わせて柔軟に設置できる。東京五輪・パラリンピックでの活用を見据え、屋外での暑さ対策としての効果をアピールする。

 同社は設置現場での声を取り入れた上で9月下旬に発売する予定だ。粒径10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下という極微細な「シルキーファインミスト」を噴霧するのも特徴で、体に当たってもぬれたと感じにくくしている。極微細のため素早く気化し、効率的な冷却効果も期待できる。

移動簡単、スポット空調
 ダイキン工業は屋外設置のスポット空調「アウタータワー」を5月に発売した。公共施設や商業施設、スポーツ施設の屋外休憩スペースなどへの展開を進める。東京五輪・パラリンピック関連の引き合いなどもあり、初年度500台の販売目標も達成できる見込みだ。スポーツイベントの際にモニター設置するなどして積極的にアピールしていく。