シェアリングエコノミー、GDPに反映へ
内閣府が7月に公表した調査結果によると、2017年のシェアリングエコノミーの生産額(市場規模)は前年比約50%増の6300億―6700億円程度に拡大した。このうち中間投入額を差し引いた付加価値額は1300億―1600億円程度となったと試算する。
シェアリングエコノミーサービスをめぐっては、矢野経済研究所(東京都中野区)が22年度の国内市場規模(サービス提供事業者売上高ベース)を17年度比93・4%増の1386億円と予測するなど、今後も成長が続く見通し。こうした状況を踏まえ、内閣府はGDPに関連する付加価値額を反映するべく検討を進めている。
正確に言えば、インターネット上でシェアリングサービスのプラットフォーム(基盤)を運営する事業者の手数料収入は「インターネット付随産業」の一つとしてGDPに捕捉されている。一方、サービスの「主役」である提供者と利用者がやりとりした金額は、数年で急拡大したサービスだけに公的な定期調査の範囲外だったのが実情だ。内閣府は、現在GDPで捕捉できていない付加価値額が800億―1000億円程度に上ると推計する。
GDP統計の改善は、政府の経済財政諮問会議(議長=安倍晋三首相)がまとめた「統計改革の基本方針」に明記された。今後、総務省や経済産業省などの調査にシェアリングエコノミーの関連設問を加えることなどを含め、検討を本格化する。
