落合陽一氏率いるベンチャーに10億円、商工中金が実施した新たな融資審査
落合最高経営責任者(CEO)は「融資なら株式の希薄化を避けつつ、次の資金調達にむけて成果を増やすための期間を延ばせる」という。その後INCJ(旧産業革新機構)などから総額約38億円の投資を得た。
商工中金は融資審査に半年をかけた。技術の優位性や社会的ニーズの背景などを調査して回った。関根社長は「一般的な融資審査とは別物のアプローチ。普通は『投資』としてはかる案件を『融資』の論理で成り立たせた」と振り返る。商工中金は審査を通して社内で五つの原則を作成した。他のスタートアップ融資に展開するために審査ポイントを整理して全社方針を打ち出す。落合CEOは「ベンチャー支援の新しい仕組みとして広がってほしい」と期待する。
ピクシーダストには商工中金の担当者を紹介してほしいとベンチャー仲間から依頼が集まる。関根喜之最高財務責任者(CFO)は「審査のハードルが低いわけではない。ベンチャーも財務戦略など体制を強化しないと金融機関を困らせるだけだ」と指摘する。
金融機関とベンチャー双方の切磋琢磨(せっさたくま)が新スキームを本物にする。
