がん細胞を発光させて診断、毒性低い新素材の中身
アパタイト内にあるカルシウムの一部を発光元素「ユーロピウム」に置き換えた上、クエン酸と葉酸を合成した。可視光を当てると赤く光る。クエン酸を含ませることでユーロピウムの周囲をクエン酸が囲うようになり、ユーロピウムは外からの影響を受けにくいまま強く発光する。「研究室での実験ではクエン酸のないタイプより約10倍強い光を出せることを確認した」(片岡博士学生)。がん細胞の表面には葉酸分子の受容体が多く出ているため、葉酸を混ぜて付きやすくした。
片岡博士学生らは、骨の中でアパタイトとコラーゲンが結合していることから着想。コラーゲンと末端の官能基が似ているクエン酸を合成させたところ、強く光を出すことを発見した。
現在、企業と実用化に向けて研究中。病気の早期診断・検査ができる製品として発売に道筋を付ける考えだ。
