“ケチケチ経営”の旗は降ろさず…。検査不正で揺れるスズキ、経営責任どう決断?
体質改善の方策として同社から多く発言された言葉が「チームスズキ」。鈴木修会長の長男の鈴木俊宏社長が15年の就任後に、それまでの修氏による長年のトップダウン体制を改めて、部門間の連携を深めようと社内外に発信し始めた言葉だ。
鈴木会長は今回の会見で、「研究設備や検査設備の予算(申請)をはねつけたことは一度もない」と、不正と自らの因果関係は否定した。だが、不正体質を改善できていなかったことが明らかになった手前、社内の風通しを良くするための施策の実行は避けられない。チームスズキの浸透に向け、現場との対話をもとに決断する体制へと、もう一段踏み込んだ体質改革が求められる。
また、今回の不正問題の発覚を受け経営陣はどう責任を取るのか。鈴木社長は「減俸は議論の最中。処分は6月の株主総会までに話す」と語るにとどめている。鈴木会長には16年の不正でCEO(最高経営責任者)職を辞した過去があるが、「“投げ出しておしまい”ということは許されない」(鈴木会長)と続投を示唆する。体質改善に向け、経営責任についてどのような決断が下されるか注目される。
(文・竹中初音)
