本人も認める完敗(時事通信フォト)

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「まだ何も決まっていません。周りの方と自分の意見をすり合わせる必要があると思います」

 米ラスベガスで行なわれた2度目の防衛戦でロブ・ブラント(米国)に0対3の判定負けを喫したボクシングの前WBA世界ミドル級王者・村田諒太は、帰国を羽田で待ち構えた報道陣に、力なくこう話した。

「前評判でも圧倒的有利だった上、村田自身も勝利は当たり前、“勝ち方”にこだわって臨んだ試合だったので、まさかの完敗で憔悴しきっている様子でした」(スポーツ紙記者)

 だが、村田以上に今回の敗戦にショックを引きずってる人たちがいる。

「フジテレビはデビュー戦以来、村田の試合を民放独占で中継しており、今年4月には番組改編のイメージキャラクターに起用しています。五輪金メダリストという経歴に、女性受けするルックス、モデル顔負けの長身と、村田のスター性に目を付け、全力で売り出してきた。

 初めて世界タイトルを取った昨年10月のアッサム・エンダム戦で村田は、試合後のマイクで『みんなあんまり好きじゃないだろうけど電通のみんな、フジテレビのみんな、ありがとう』と感謝を述べていたほど。これからもフジは村田を担ぎ上げようとしていただけに、予想外の完敗劇に青ざめているでしょう」(テレビ関係者)

 次の舞台はすでに用意されていたといわれる。全階級最強と言われる元3団体統一王者、ゲンナギー・ゴロフキン(カザフスタン)との世紀の一戦だ。

「今年9月、40戦のキャリアで初の黒星を喫したゴロフキンですが、再起戦には世界が注目しており、村田vsゴロフキンはファイトマネー総額100億円超のビッグマッチになる可能性がありました。会場も東京ドームが候補に上がっており、テレビやCMでこれまで以上に村田の露出を増やし、夢の対戦に向けて準備を整えていた。

 それがいまや、両者ともベルトがない状況です。ノンタイトル戦を東京ドームでやるわけにもいかず、そもそも村田が再びリングに上がるかどうかさえ不透明。仮に引退でもしたら、全ての計画がパーです」(同前)

“周りの方”との話し合いで、村田はどんな決断を下すのか。

※週刊ポスト2018年11月9日号