発展続くモノづくりの町“燕三条”、大規模展示会で体感しよう
板金加工が主力の戸塚金属工業(燕市)は組み立て式のキッチン「ドコデモ☆クック オープン」を出展した。同製品はねじがなく、道具いらずで簡単に組み立てられる。精密板金の技術を駆使した設計により組立後のぐらつきを抑えた。屋台などでの需要を見込む。BツーB主体の展示会ながら、燕特産の洋食器も並んだ。田辺金具(同)が展示した金属製タンブラーは、仏壇や神具に使われる金具の技術を応用して作った。
同メッセの特徴には「金属加工以外のモノづくりもある」(燕三条地場産業振興センターの関係者)ことが上げられる。印刷事業を展開するヨシダ感光機材(三条市)は、ACS(埼玉県川口市)が作る紙製品のカッティングマシンを出展。型が不要で小ロット生産に対応した。ACSの山崎博章氏は「少しでも知名度を高められれば」と期待する。
台湾の企業も
台湾の工業技術研究院(ITRI)はドローンに搭載する動力源を携えた。モーターとガソリンエンジンのハイブリッド型で、積載量30キログラムの機種を45分間飛ばせる。日本事務所の劉柏麟氏は「展示会で少しでも提携相手を見つけられれば」という。
燕三条地域は台湾との連携を模索している。自国に留まらず海外に積極的に仕事を求める台湾製造業に対し、燕三条は協力できると感じているからだ。同センターと一緒に台湾に出展要請に出かけた長谷川挽物製作所(燕市)の長谷川克紀社長は「台湾企業もこの地域の技術力は魅力的に思っている。台湾企業が輸入した仕事を、協力して燕で形にして輸出していければ、この地域はもっと活性化する」と期待する。
2016年度の工業統計調査によると、燕三条地域の事業所数は1368社、製造品出荷額は約7264億円。うちおよそ8割を機械・金属製品製造業が占める。ピークは過ぎたが、ここ数年の出荷額は上り調子だ。各社は出展により新規顧客を獲得し、自社の成長につなげる
