電車に乗っていたら、「スズメバチの巣があるので、窓を閉めて」との車掌アナウンスがあった――そんなツイートが2018年8月3日に投稿され、話題に上がっている。

実際にどんな状況だったのか見てみよう。

車両には投稿者一人だけだったため、大急ぎで窓を閉めたようだ。電車に乗っていたらスズメバチ対応を求められるとは、なかなかスリリングな展開だ。

実際に窓を閉めてみると...

投稿者はなんとか窓を閉めきり、

と、危機を乗り越えたようだ。さらにその後は、無事電車での旅を楽しんだ模様。

この時乗っていた電車は、「南アルプスあぷとライン」の名で知られる大井川鐡道(静岡県島田市)井川線とのこと。

この投稿を受けて、

「これ車掌も必死だわw」
「一人だけしかいない電車、めっちゃ楽しそう」

と、観光列車での予想外の「アトラクション」に夢を膨らませる声も上がった。

Jタウンネット編集部は8月10日、大井川鐡道に話を聞いてみた。

担当者によると、該当のスズメバチの巣はあぷとラインの尾盛駅から閑蔵駅の間の鉄橋にできたもので、8月4日には駆除されたそうだ。鉄橋の裏側が日陰になるため、連日の暑さの影響もあってかスズメバチが巣を作りやすいという。人が通る分には問題ないのだが、電車が通る際の揺れでスズメバチがびっくりして出てくることがあるそうだ。

3日は列車交換の際に車掌同士で連絡を取り合い、注意喚起を呼びかけたという。

担当者によれば、スズメバチだけでなく、シカやサルなど季節によって様々な動物が出現するため、都度注意をしているそうだ。

自然豊かな南アルプスあぷとライン。尾盛駅は公道が通じておらず、鉄道でしか行けない「秘境駅」としても知られている。車窓からの風景のほか楽しめるところがいろいろとあるかもしれない!?