独立「東芝メモリ」に接近する2つの巨大半導体メーカー
特にインテルは、DRAM時代から協業していた経緯もあり「東芝との関係は深い」(業界関係者)。東芝メモリを買収する「日米韓連合」のメンバーでありながら、持ち分や協業範囲に制限のある韓国SKハイニックスからは、新たな協業の枠組みを警戒する気配もある。
サムスンの原動力は、年間1兆円規模におよぶ巨額の設備投資だ。投資の中心は、より大容量化が見込める3次元(3D)構造のNANDメモリー。汎用品であるメモリーで市場競争を勝ち抜くには、積極的な設備投資で歩留まりを高め、コストを下げることが必須。投資の規模がモノを言う世界だ。
英調査会社IHSマークイットの南川明主席アナリストは「東芝メモリは技術よりも、投資のタイミングでサムスンから出遅れた」と指摘。「今、大きく投資して追いつかないと、勝てない」と断言する。
東芝という親元から外れた方が、変動の激しいメモリービジネスでの機動性が増し、競争力が高まるからだ。東芝メモリは3年後をめどに、新規株式公開(IPO)を目指している。それまでにサムスンとの距離を縮め、企業価値を高められるか。実力を見極めるのは、これからが本番だ。
