スマートフォンに防水の概念がなかった2005年には日本のカシオが初の防水スマホを開発し、その後、日本製のスマートフォンには防水機能が必須になっていった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は13日、「日本の携帯電話はどうして防水でなければならないのか。その理由は、想像できないかもしれない」とする記事を掲載した。

 記事は、「スマートフォンの発展に伴い、メーカーは消費者の細かいニーズを満たすため、中国国産のフラッグシップ機は防水機能を備え始めた。しかし、不思議の国日本では、スマホの防水機能はとうの昔に標準装備になっているのだ」とし、スマートフォンに防水の概念がなかった2005年には日本のカシオが初の防水スマホを開発し、その後、ソニー、東芝、シャープなどのスマホメーカーも防水スマホを作り始めたと紹介した。

 また、日本におけるスマホメーカーの巨頭であるソニーのスマートフォンXperiaシリーズでは、すべての機種に防水機能が標準装備されていると説明。「では、どうして日本のスマホには防水機能が必須になっているのか」と疑問を提起している。

 その答えについて記事は「日本は温泉資源が非常に豊富であることもあって、多くの日本人が温泉に入ったり、浴槽に浸かったりする習慣を持っている。お風呂に入っている間は退屈であるため、おのずと入浴しながらスマホをいじるというニーズが生まれる。それはちょうど、トイレでスマホをいじりたくなるのと同じ道理だ。スマホをお湯の中に落として使えなくなるのを防ぐという点で、日本では防水機能がスマホに欠かせない機能になっているのだ」と説明した。

 そして、「この原因には、多くの人が意外に思うかもしれない。しかしこれが、ソニーが防水スマホにこだわり続ける根本的な原因だ。そして同時に、中国産スマホが日本市場になかなか入り込めない大きな理由にもなっているのだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)