「あいまいさ」による全体最適#03 企業の強みを伸ばすために大切なこと
「あいまいさ」はなぜ重要か
他の新しい業界と同じく、「新たなものづくり」が起こる中では、将来大きくなるニーズと消えて無くなるニーズが混在します。どれがどれかは簡単にはわかりません。なぜなら勃興期においてニーズは、顧客である個人や企業の個別の状況において「こんなものがあったらいいな」という感性から生まれているからです。さらに、そのニーズを満たす解決策も千差万別で、どれが効果的かはしばらくして結果を見るまではわからないためです。
ニーズが混在している「新たなものづくり」においは、どの情報が重要になるかは後にならないとわかりません。だから「あいまい」な状況の中で、情報を取捨選択することなく「あいまい」なまま受け入れる、このことが最も重要になるのです。私はここに、「全体を捉えて理解する」日本の強みが生きる道があると思います。
「あいまいさ」を商品やサービスとして具体化するプロセス
しかし一方で、「あいまい」なままでは何も生まれません。全体を捉えつつ、同時に情報を集約して商品に落とし込み、サービスを標準化していく必要があります。このときに生きるのが「ああでもない、こうでもない」という現場の話し合いです。現場で議論を繰り返すなかで、「これでいいのでは」という商品やサービスが生まれます。とはいえ、一発で成功することは稀なので、「まず商品/サービスを出してみて、それから改良していく」プロセスが必要になります。そのためにはある程度のリスクも必要で、それを組織全体で許容するためにも「ああでもない、こうでもない」という話し合いは重要なのです。
