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●里奈役は「運命の人に出会ったような感覚」

テレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』(毎週金曜23:15〜 ※一部地域除く)での"あざとかわいい"演技が話題になっている女優・松本まりか。彼女が演じる井筒里奈は、夫・渡(中村倫也)がいながら高森純平(塚本高史)と不倫し、その妻・杏寿(仲里依紗)からあらゆる手を使い純平を奪い取ろうとするまさに”魔性の女”だ。

そんな里奈に対する率直な思いやドラマの反響、さらには第1話で話題を呼んだ純平との濡れ場シーンの裏話なども聞いた。

○「ここまでするの?」というのはありました

――初めて里奈役のお話をもらったときの率直な感想をお聞かせください。

お話がきてどんなキャラクターかを見たときに、恋に落ちたような、運命の人に出会ったような感覚がありました。なんだか里奈が純平さんと出会った時みたいですね(笑)。

――まさに「当たり役」だったということですね! ただそうはいっても、松本さんご自身が里奈という人物に共感できない点もあるかと思います。共感できる点、できない点をそれぞれお教えください。

里奈の「純平さんが好き」という根本のエネルギーはものすごい理解できますね。その人が誰といようと好きになってしまったということは、人間だれしもあることだから、それは抗(あらが)えないものです。ただ、そこから彼をものにしようと数々の恐ろしい行動に移すということを理解するのはやっぱりなかなか難しくて、「ここまでするの?」というのはありましたね。里奈を深く理解して彼女を愛せないと里奈は演じられないなと。

○友達は爆笑? 里奈役への反響は

――とはいえ、恐ろしい行動もいとわない里奈への反響はすごいですよね! 松本さんはこの反響をどう感じていますか?

反響はすごいですよね。こんなにもこのドラマに興味を持って頂けてるんだと、とても嬉しいです。街を歩いてて女性に声をかけられたり、振り返られたりすることもありますし、やっぱり強烈なキャラクターなんだなと感じています。でも、私のお友達は私がこの役をやってるのがすごくおかしいみたい(笑)。普段の私を知ってるからなのか、いつも爆笑しながら見てるそうです(笑)。

――そうなんですね(笑)。普段の松本さんはどういった方なんですか? Twitterを拝見すると、海外に泊まる宿も決めずに一人旅に行くなどかなりアグレッシブですよね。

そうですね。恋愛はどうやらそういう風にいかないけど、普段は里奈みたいな要素はあるんじゃないかなと思いますね。結構ひとりでなんでもするというか、あんまり怖くないというか、自由な感じだと思います。ただ、その一方でものすごい臆病な面もあって、すごく差が激しいかもしれないですね。

――反響の話に戻りますが、SNS上で里奈について「むかつく」など、本気で怒っているような声も多数見られます。ある意味で役者冥利に尽きるともいえますが、ご自身はこれらの声をどう捉えていますか?

そう言われることは分かってはいたし、そこまで気にしてないですかね。ただ自分の想像をはるかに超える反響であったのは確かです。でも悪役って、理性が働いて普通ならできないことをやる人だから、嫌だと思いつつも見たいものじゃないですか。嫌いでも面白いでも、なにか感じてくださるのが私にとってすごくうれしいことで、全てのご意見が本当にありがたいと思ってます。

●濡れ場シーンの裏側は…

○撮影現場でも里奈?「怖いと言われます(笑)」

――里奈の夫役で共演する中村倫也さんは「まりかちゃんと夫婦2人で視聴者に嫌われようかと(笑)」とコメントされていましたね。そんな中村さん演じる夫の渡は、里奈に対してモラハラやDVを繰り返すかなり怖い役ですが、現場での様子をお聞かせください。

中村さんは現場では本当に優しい方なので、演技で彼のことを嫌いと思うのがなかなか難しいです(笑)。彼はたぶん、普段と役とがかけ離れても演じられる方だと思うんですけど、今回の里奈に関して私はそうは出来なくて。すべての感覚や細胞に里奈のエッセンスを入れ込んで、自分が松本まりかなのか、里奈なのかの境界線をあまりつくらないようにしています。だから里奈な感じで人と接するのがちょっと怖いという(笑)。純平さん役の塚本さんに現場でも、「すごいかっこいい」とか「今日も愛してます」とか言っているんですけど、「怖い、怖い」と言われますね(笑)。

――里奈のエッセンス入れるために、役作りの部分でされてることはありますか?

正直私自身はあんまりないんです。原作を読んで土台だけで。里奈は共演者とスタッフの方によってこそ作り上げられていると私は思うんです。脚本、メイク、衣装、照明、音声、カメラアングル、編集、そういった全スタッフの総合演出によってこの里奈になってる。その上で私は監督と彼女の心理、常軌を逸した行為について、どういう風に見せるかを常に話し合っています。あとは里奈のあざと具合については1話目のときにプロデューサーさんとしっかりお話ししました(笑)。

――第1話というと、純平との濡れ場シーンが大きな反響を呼びました。かなり大胆なシーンでしたよね。

監督がものすごく美しく官能的に撮りたい、印象に残るものにしたいとおっしゃっていました。私もあまり嘘はないほうがいいと思うし、そっちのほうが皆さんの心に刺さるなと、共感しましたね。ただあまり隠してないというか、裸という自分の見せたくないところも見せてるわけです。コンプレックスな部分も露わにしているんですけど、この作品にとっては必要なことだしそっちのほうが面白いと思えたので、途中から恥ずかしさはなかったですね。

○最近、不倫する役がちょっと多い

――そういった体当たりの演技もこなす松本さんが、そもそも女優を目指したきっかけはなんだったのでしょうか?

中学の時に原宿でスカウトされてこの世界に入った後、オーディションに受かって初めて出演した連続ドラマが『六番目の小夜子』(NHK教育・00年)という作品でした。その時にやった役がポジション的に今回と似ていて、少し悪い子というか物語をかき回すような役だったんです。それがすごく面白くって、女優さんになりたいなと思って今に至るという感じですね。

■プロフィール松本まりか1984年9月12日生まれ。東京都出身。B型。身長160センチ。2000年、『六番目の小夜子』(NHK教育)で連続ドラマデビューを果たすと、同年放送の大河ドラマ『葵 徳川三代』など、以降多数の作品に出演。女優業の他に「FINAL FANTASY」シリーズのリュック役など、声優・ナレーションでも活躍中。

――数年前には静岡県民ならだれもが知っている『コンコルド』のCMにも出演されていました。このCMも不倫をしているような役でしたね。

あれも里奈と似てますよね(笑)。『コンコルド』のCMを手掛けている山内(ケンジ)さんが私をものすごく分かってくださっていて、当て書きなんです。なんか最近、不倫する役がちょっと多いんですけど、たぶん私に不倫をやらせたらなんか笑えるのか、分からないですが(笑)。

――山内さんが主宰する演劇ユニット「城山羊の会」の作品にも何本か出演されていますよね。(13年『効率の優先』、15年『水仙の花 narcissus』)

そうですそうです。今回のドラマも、プロデューサーさんが山内さんの作品に出てる私をご覧になったのがひとつのきっかけとなって、オファーを頂いたみたいです。見ててくれたんだなとすごくうれしかったです。

――ではそういったこれまでの経験が回り回って、今の「当たり役」と呼べる里奈に出会えたということなんですね。

本当にそうですね。今回の役は、環境も含め、全てが運命的な出会いだなと感じながら演じていますね。

――それでは最後にドラマの見どころをお聞かせください!

里奈はどこまでも諦めないですし、どんな悪事でも自分が欲しいと思ったものは絶対手に入れるバイタリティがあります。その凄まじさを面白がって見てもらえたらと思います。仲さんが主軸の存在感でどっしりといて下さってるので、他のキャラクターみんなが思いっきり弾けられているし、ストーリーも相当突き抜けてて本当に面白いです。まだまだ皆さんの予想を裏切り、楽しんでもらえると思いますので、楽しみにしていてください!