錦織圭

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28日放送、フジテレビ「スポーツLIFE HERO'S」では、負傷から復帰したテニスの錦織圭を取材。実戦復帰を遂げた錦織の今の想いを伝えた。

2017年8月に右手首の腱損傷を負い、以降すべての大会を欠場してリハビリ生活に取り組んできた錦織。昨年末に行われたという加藤綾子アナウンサーの取材に、錦織は「いいトレーナーと出会えて充実したリハビリ」だったと明かした。

年間を通じて多忙なテニス選手だけに、負傷離脱したことで、錦織はオフをしっかり取ることができたという。移動途中に観た映画で大泣きしたこともあったそうだ。タイトルは忘れてしまったというが、錦織が語ったストーリーから、番組は「ファミリーマン ある父の決断」だろうと伝えている。

離脱期間に充実した日々を過ごしたことで、錦織は「いろいろなポジティブなこともたくさんあって、また強くなって戻ってきたいという思いが前よりある」と意気込む。“心技体”の2018年の目標は「勝負強さ・ショットの正確さ・前よりも強い体」と答えた。

特に、最も難しいのは「心」という。錦織は「どうしてもアップダウンは出てしまうし、自信がなくなってしまうと試合の中でも形となって表れてしまう。なるべくここの強さは維持したい」と、2018年はメンタルを鍛えたいと意気込んだ。

2017年のテニス界は、ランキング上位者が次々に負傷で離脱。ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルといったベテランが再び強さを見せ、一方でアレクサンダー・ズベレフが最高3位に浮上するなど若手も台頭してきた。

ランキングが5位から24位まで落ちた錦織は「20(位台)まで落ちたのは久しぶりなので、多少動揺はしています」「ずっとトップ10にいて、あそこにいなきゃいけないというプレッシャーも少し感じていた」と、本音を明かす。

そのうえで、錦織は「新たに上に登っていくことはモチベーションになるし、楽しいことでもあるので、なるべく早くトップ10に戻って、トップ5に入れるようにしたい」と、上位返り咲きを誓った。

24日に通常より一つ下のカテゴリーの大会で5カ月ぶりに実戦復帰を遂げた錦織。試合には敗れたものの、完全復活へ向け、大きな一歩を踏み出している。