坂本花織(左)、宮原知子(中央)、紀平梨花(右)/写真:Getty Images

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2018年2月9日から2月25日の17日間、韓国・平昌を舞台に開催される冬季五輪でフィギュアスケート女子シングルの日本代表に選出された宮原知子と坂本花織。共に初の五輪出場となる二人が、フジテレビ「告白。五輪冬物語」(1日放送分)番組内で先輩・高橋大輔氏に現在の心境を語った。

まずは全日本選手権4連覇を達成するも、ケガにより実戦から約11ヶ月間離れていた宮原から。先の全日本について「ケガをして、せっかくここまで頑張ってきたから。その成果をしっかり見せたいという想いが強かった」と話すと、優勝した自分へのご褒美を「好きなものをとにかく食べまくる。お肉とスイーツ」と笑った。

すると高橋氏は全日本のフリー演技前、宮原の表情が明るかった点を尋ねた。「ショートが自分の中ではあまりよくなくて、フリーではとにかく頑張るしかないと思っていたので。楽しむことを意識していました」と振り返った宮原。続けて「感情が表に出るようになった」と言われると、「なるべく明るく、なんでもいつでも明るくなろうって思うようにしています」と説明した。

さらに「アップの時とかは笑いながら。笑いながらっておかしいですけど、そういう意味じゃなくて。冗談とか言いながら、たまにやったりしています。あんまりガーってならずに」などと意識している点を明かした宮原は、来月の平昌五輪に向け「スケートが楽しいというのが演技から溢れ出るような滑りがしたい」と意気込んだ。

また、高校2年生で日本代表に選ばれたシンデレラガール・坂本花織は五輪出場という現実に「なんかもうシーズン最初から思えば全然考えられなかったことなので、びっくりです」と無邪気に笑った。

そんな坂本だが、全日本ではショートプログラムで1位となり、フリーでは最終滑走者に。「記憶が全くない」というほどのプレッシャーを背負って競技に臨むこととなったが、コーチである中野園子氏から「花織ならできる、花織ならできる」とまじないのように励まされたことで落ち着きを取り戻すことができたという。

「スケートのこともすごい的確に教えて下さるし、生活態度だったりとか、そういうのもしっかり教えて下さるし、人生の先生って感じ」と中野コーチについて語った坂本は、「オリンピックという大舞台で自分らしく演技して先生と一緒に喜びたい」と五輪での活躍を誓った。