ビジネスで注目したいGmailに新たに用意された「アドオン」 その仕組みとChrome「拡張機能」との違いとは?
Googleは、Gmailにサードパーティが新しい機能を追加できるアドオンの仕組みを開発・提供している。
このGmailのアドオンは、すでに利用されているGoogle Chromeの「拡張機能」とは何が違うのだろうか。
Gmailのアドオンによって、何が可能になるのか。
また、現在、どのようなアドオンが利用できるのかを整理した。
●Gmailで利用可能になったアドオン、Chromeの「拡張機能」との違いは?
Googleで「アドオン」いえば、WebブラウザであるGoogle Chromeの「拡張機能」が有名だ。
名称は「拡張機能」だが、サードパーティが開発した新しい機能をChromeに追加できる仕組みは、「アドオン」そのものといっていい。
ただし、Chromeの拡張機能を利用できるのは、Chromeを利用しているときだけだ。
たとえば、
Gmailの送信日時を指定できる「Right Inbox for Gmail」という拡張機能がある。
これを使うと、○月○日○時にメールを送信するといった処理ができるが、それが可能なのは、ChromeでGmailを使うときだけに限られる。
これに対して、今回、Googleが発表したGmail用のアドオンの仕組みは、Webブラウザには依存しない。
ChromeでもInternet ExplorerでもFirefoxでも、Gmailを使えるならWebブラウザは何でもよい。さらにAndroid用のGmailアプリでも利用できる(iPhone用のGmailアプリは、まだ未対応)のだ。
Gmail用のアドオンである「Trello for Gmail」を利用しているところ。Webブラウザには依存しないので、Windows 10の標準ブラウザであるMicrosoft Edgeでも利用できる。
ただし、利用できるアドオンは、現時点ではビジネスの要素が非常に強く、数も少ない。また、米国ユーザーを想定したアドオンがほとんどなので、日本に関しては、今後に期待という印象だ。原稿執筆現時点で利用できるアドオンは、次のとおりだ。
・Streak CRM Add-on for Gmail
・Asana for Gmail
・Trello for Gmail
・Smartsheet for Gmail Add-On
・Wrike for Gmail
・ProsperWorks CRM Add-on for Gmail
・Dialpad
・Hire
・RingCentral for Gmail
ほとんどは、CRMやプロジェクト管理、タスク管理ツールと連携するアドオンだ。
たとえば、「Trello for Gmail」を利用すると、
Gmailのメールからタスク管理サービスである「Trello」に情報を登録できるようになる。
また、Gmailから直接電話をかけられる「Dialpad」や、Googleが米国で提供している人材採用支援アプリ「Hire」と連携する同名のアドオン「Hire」なども提供されている。
●Gmail用アドオンのインストール、使い方、削除方法
Gmailでアドオンをインストールするには、[設定]ボタンをクリックし、メニューの[アドオンを取得]を選択する。利用できるアドオンが一覧表示されるので、クリックして詳細ページを表示する。あとは、ページの[インストール]ボタンをクリックし、表示されるメッセージにしたがって承認していくだけだ。
なお、アドオンによっては、別サービスのアカウント入力を求められる。この場合は、そのサービスのアカウントをあらかじめ取得してくか、その場で取得することになる。
アドオンが利用可能になると、メールの本文を表示したとき、右側にインストールしたアドオンのアイコンが表示される。クリックすれば、ウィンドウが拡大して機能が利用できるようになる。
[設定]ボタンをクリックし、メニューの[アドオンを取得]を選択する。
アドオンが一覧表示されたら、インストールしたいアドオンをクリックする。
[インストール]をクリックする。
このあと、連携のためにアカウントの承認などの手続きを行う。
メール本文を表示すると、右側にインストールしたアドオンのアイコンが表示される。
アイコンをクリックすると、ウィンドウが拡大してアドオンの機能を利用できる。
もちろん、インストールしたアドオンは削除も可能だ。アドオンの一覧画面で左上の[メニュー]をクリックしてメニューを開き、[アプリを管理]を選択する。インストールされているアドオンが表示されたら、各アドオンの[設定]をクリックして、[削除]を選択するだけだ。
アドオンの一覧でメニューを開き、[アプリを管理]を選択する。
インストールしたアプリの一覧が表示されたら、各アドオンの[設定]をクリックし、[削除]を選択すれば削除できる。
●日本で使えるアドオンは、今後に期待
現時点で利用できるアドオンは数も少なく、日本向けのものはほぼゼロだ。
しかし、今後は、日本で利用できるアドオンも徐々に増えていくだろう。
たとえば、人材派遣や転職支援、旅行関連の企業は、Gmailと連携するアドオンを開発・提供すれば、自社サービスへの誘導や活用をさらに促進できるだろう。
どちらかというと企業向けに開発・提供されている仕組みだが、個人向けでも、面白いアドオンが登場することに期待したい。
井上健語(フリーランスライター)
このGmailのアドオンは、すでに利用されているGoogle Chromeの「拡張機能」とは何が違うのだろうか。
Gmailのアドオンによって、何が可能になるのか。
また、現在、どのようなアドオンが利用できるのかを整理した。
●Gmailで利用可能になったアドオン、Chromeの「拡張機能」との違いは?
Googleで「アドオン」いえば、WebブラウザであるGoogle Chromeの「拡張機能」が有名だ。
名称は「拡張機能」だが、サードパーティが開発した新しい機能をChromeに追加できる仕組みは、「アドオン」そのものといっていい。
ただし、Chromeの拡張機能を利用できるのは、Chromeを利用しているときだけだ。
たとえば、
Gmailの送信日時を指定できる「Right Inbox for Gmail」という拡張機能がある。
これを使うと、○月○日○時にメールを送信するといった処理ができるが、それが可能なのは、ChromeでGmailを使うときだけに限られる。
これに対して、今回、Googleが発表したGmail用のアドオンの仕組みは、Webブラウザには依存しない。
ChromeでもInternet ExplorerでもFirefoxでも、Gmailを使えるならWebブラウザは何でもよい。さらにAndroid用のGmailアプリでも利用できる(iPhone用のGmailアプリは、まだ未対応)のだ。
Gmail用のアドオンである「Trello for Gmail」を利用しているところ。Webブラウザには依存しないので、Windows 10の標準ブラウザであるMicrosoft Edgeでも利用できる。
ただし、利用できるアドオンは、現時点ではビジネスの要素が非常に強く、数も少ない。また、米国ユーザーを想定したアドオンがほとんどなので、日本に関しては、今後に期待という印象だ。原稿執筆現時点で利用できるアドオンは、次のとおりだ。
・Streak CRM Add-on for Gmail
・Asana for Gmail
・Trello for Gmail
・Smartsheet for Gmail Add-On
・Wrike for Gmail
・ProsperWorks CRM Add-on for Gmail
・Dialpad
・Hire
・RingCentral for Gmail
ほとんどは、CRMやプロジェクト管理、タスク管理ツールと連携するアドオンだ。
たとえば、「Trello for Gmail」を利用すると、
Gmailのメールからタスク管理サービスである「Trello」に情報を登録できるようになる。
また、Gmailから直接電話をかけられる「Dialpad」や、Googleが米国で提供している人材採用支援アプリ「Hire」と連携する同名のアドオン「Hire」なども提供されている。
●Gmail用アドオンのインストール、使い方、削除方法
Gmailでアドオンをインストールするには、[設定]ボタンをクリックし、メニューの[アドオンを取得]を選択する。利用できるアドオンが一覧表示されるので、クリックして詳細ページを表示する。あとは、ページの[インストール]ボタンをクリックし、表示されるメッセージにしたがって承認していくだけだ。
なお、アドオンによっては、別サービスのアカウント入力を求められる。この場合は、そのサービスのアカウントをあらかじめ取得してくか、その場で取得することになる。
アドオンが利用可能になると、メールの本文を表示したとき、右側にインストールしたアドオンのアイコンが表示される。クリックすれば、ウィンドウが拡大して機能が利用できるようになる。
[設定]ボタンをクリックし、メニューの[アドオンを取得]を選択する。
アドオンが一覧表示されたら、インストールしたいアドオンをクリックする。
[インストール]をクリックする。
このあと、連携のためにアカウントの承認などの手続きを行う。
メール本文を表示すると、右側にインストールしたアドオンのアイコンが表示される。
アイコンをクリックすると、ウィンドウが拡大してアドオンの機能を利用できる。
もちろん、インストールしたアドオンは削除も可能だ。アドオンの一覧画面で左上の[メニュー]をクリックしてメニューを開き、[アプリを管理]を選択する。インストールされているアドオンが表示されたら、各アドオンの[設定]をクリックして、[削除]を選択するだけだ。
アドオンの一覧でメニューを開き、[アプリを管理]を選択する。
インストールしたアプリの一覧が表示されたら、各アドオンの[設定]をクリックし、[削除]を選択すれば削除できる。
●日本で使えるアドオンは、今後に期待
現時点で利用できるアドオンは数も少なく、日本向けのものはほぼゼロだ。
しかし、今後は、日本で利用できるアドオンも徐々に増えていくだろう。
たとえば、人材派遣や転職支援、旅行関連の企業は、Gmailと連携するアドオンを開発・提供すれば、自社サービスへの誘導や活用をさらに促進できるだろう。
どちらかというと企業向けに開発・提供されている仕組みだが、個人向けでも、面白いアドオンが登場することに期待したい。
井上健語(フリーランスライター)