シャポバロフとルブレフで分かれた明暗、今夜から準決勝へ[ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ]

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「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」の予選が11月9日、組み合わせをすべて消化し、準決勝への進出する選手の顔ぶれが出揃った。

アンドレイ・ルブレフ(ロシア)やボルナ・チョリッチ(クロアチア)が上位シードから決勝トーナメントへ進出した一方で、将来を嘱望されるデニス・シャポバロフ(カナダ)が予選で敗退するなど、明暗が分かれた。

予選の最終日となった昨日、参加選手らは3試合目となる予選最終戦に臨んだ。グループAでは、チョン・ヒョン(韓国)が2勝と先行して、一人抜け出して準決勝への進出をすでに決めていたことから、グループAから残り1つ、グループBから2つの合計3つの準決勝への進出枠をかけた試合となった。

グループAでは、ルブレフとシャポバロフが共に1勝1敗同士で、次戦への出場権を賭けてネットを挟んでお互いに立ち向かった。両者は今回が初顔合わせだったが、ルブレフがファイナルセットまで戦った末に、4-1、3(8)-4、4-3(2)、0-4、4-3(3)で勝利。準決勝への進出を決め、ヒョンとともにベスト4に名を連ねた。

予選でヒョンとルブレフに惜敗して1勝2敗となったシャポバロフは今年8月に、カナダ・モントリオールで開催されたマスターズ大会「ロジャーズ・カップ」で、現在の世界ランキング1位でもあるラファエル・ナダル(スペイン)に勝利。準決勝に進出する実績を見せて、今大会でも期待されていたが、「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」を日程半ばで去る形となった。

■グループBからはチョリッチとメドべデフが勝ち抜け

一方、グループBは、チョリッチが2勝と先行し、準決勝への進出へ向けて優位を築いていたが、9日の予選最終日まで、進出権の獲得を待たなければならなかった。

ただ結果は、予選最終日もカレン・カチャノフ(ロシア)に対して、チョリッチが3-4(3)、2-4、4-2、4-0、4-2の3-2で勝利し、予選の戦績を3勝にした。同時に、グループ内で1位が決まり、決勝トーナメントへ駒を進めた。

また、同じくグループBでは、ダニール・メドべデフ(ロシア)が、第5シードのジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)に対して、3(3)-4、4-2、4-3(1)、4-0の3-1で勝利。2勝1敗に持ち込み、単独2位のポジションを確保して、準決勝への出場権を獲得した格好だ。

今日から準決勝以降の試合が行われる予定で、2試合が今晩に予定されている。組み合わせはそれぞれ、チョリッチ対ルブレフ、ヒョン対メドべデフとなることが決まっている。

4選手ともいずれも、優勝に向けて、ダイナミックな試合を展開してくれそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は、次世代のスター筆頭候補のデニス・シャポバロフを破って「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」の準決勝に進出したアンドレイ・ルブレフ
(Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)